ライター : てしがわらひろこ

編集者、ライター

沖縄グルメ「ぜんざい」とは?

「ぜんざい」と聞くと、甘く煮た小豆と、お餅や白玉などを一緒にいただく温かい食べ物を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。実は、沖縄のぜんざいは本土のものとは大きく違い、かき氷に似た冷たいスイーツなのです!

ルーツは沖縄独自の食べ物「あまがし」

沖縄では古くから、緑豆と大麦を甘く煮て、冷やして食べる「あまがし」という食べ物がありました。旧暦の5月5日(子供の日)には、この「あまがし」をご先祖様へのお供え物とする習わしもあるそうです。緑豆は、体調を整える漢方としての食べ方もあったといわれています。

戦後、流通の関係から緑豆は金時豆にかわりましたが、主に黒糖を使ってふっくらと豆を煮るレシピはそのままに、甘い金時豆によく合う白玉やかき氷をのせる食べ方が広まりました。これが沖縄で「ぜんざい」と呼ばれるスイーツなのです。

現在も愛される伝統的なグルメ

現在、沖縄県内のローカルな食堂では「ぜんざい」がメニューに入っていることが多く、スーパーなどで手軽に購入することもできます。

また、かき氷の専門店で提供される「ぜんざい」は、各店のオリジナリティが加えられながらも、伝統的なグルメとして親しまれ続けているんです。

「那覇・首里エリア」のおすすめ3店

1. ほんのり色づく絶品氷「ぜんざいの富士家」

那覇と離島を結ぶターミナル「泊港」から徒歩10分ほど、那覇中心地の国際通りからは少し離れたエリアにあるお店。鮮やかなアートに彩られた外観が印象的ですね。

店内はカフェのようなおしゃれで明るい雰囲気です。ぜんざいのほかに、タコスやソーキそばなどの沖縄グルメも楽しめますよ。イートイン、テイクアウトどちらも可能です。

富士家ぜんざい

420円(税込)
「富士家ぜんざい」の氷は、豆の煮汁から作られているのが特徴です。氷そのものにほんのり風味があり、少し溶けてもおいしく味わえますよ。氷はシャリシャリとした食感で、白玉のもっちり感や豆のふんわり感との相性がバツグン!

写真では一緒に盛り付けられていますが、氷は金時豆や白玉とは別のオリジナル耐熱カップに盛られて供されます。好みの量を、少しずつ混ぜ合わせながらいただけるのが嬉しいですね。
店舗情報

2. 石畳の風情と絶景「石畳茶屋 真珠」

首里城近く、風情ある石畳の道中にある、落ち着いた雰囲気のお店「石畳茶屋 真珠(まだま)」。高台にあり、那覇の町並みを一望できる絶景も魅力のひとつです。

テラス席は心地よい風を感じながらゆったりと、おいしい食事や景色、歴史のロマンを楽しめるすてきな空間ですよ。
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