ラム肉の栄養は筋トレ中にも役立つ?

筋肉の材料となる「たんぱく質」や、たんぱく質の合成を促進する「ビタミンB6」が含まれているラム肉は、筋肉トレーニング中の食事に役立ちます。また、筋たんぱく質の合成を促す「分岐鎖アミノ酸」は、ラム肉においては、もも肉に多く含まれています。

ラム肉はほかの肉類より脂質の含有量が少なく、低カロリーな食材なため、とくに体脂肪を増やしたくない方におすすめですよ。(※1,10,11,12)

ラム肉の栄養は妊婦が摂っても平気?

妊娠中の方でも、しっかり火を通せばラム肉を食べてかまいません。とくにラム肉には、妊娠中に必要量が増える「鉄分」が多く含まれています。

レバーにも鉄分が豊富ですが、妊娠初期に過剰摂取すると、胎児の器官形成に異常が起こるおそれがある「ビタミンA」の含有量が多く、食べる量に注意が必要です。一方、ラム肉に含まれるビタミンAの量は微量であるため、レバーとは異なり、安心して食べられますよ。

ただし、生のラム肉には「トキソプラズマ」という寄生虫が存在している場合があるため、その点では注意が必要です。もし妊婦の方がトキソプラズマ症を引き起こすと、胎児の健康に影響するおそれがあります。

トキソプラズマは67℃以上で1~2分間加熱すると死滅するため、妊娠中の方や妊娠を予定している方は、ラム肉を煮たり焼いたりしてから食べましょう。(※13,14,15)

ラム肉の栄養を効率的に取り入れる食べ方

ラム肉は、それだけで栄養素を効率よく摂れる優秀な食材。ラム肉に豊富な鉄分は、吸収されやすい「ヘム鉄」です。さらに、動物性たんぱく質が鉄分の吸収を助けてくれますよ。

ラム肉に含まれるヘム鉄や動物性たんぱく質には、「非ヘム鉄」の吸収をよくする作用があります。ほうれん草やレーズンなど、非ヘム鉄を多く含む植物性食品と組み合わせるのもおすすめです。

また、ビタミンB1を効率よく吸収するには、ビタミンB1と結合して吸収力を高める「アリシン」が豊富な、たまねぎやにんにくと合わせましょう。(※6,16)

無駄なく調理!ラム肉のおすすめレシピ5選

1. カリッとおいしい。ラムチョップのガーリックパン粉焼き

Photo by macaroni

フライパンで簡単に作れる、ラム肉のパン粉焼きです。ラム肉にまぶすパン粉に、みじん切りにしたにんにくを加えているのがポイント。にんにくに豊富なアリシンのおかげで、ラム肉に含まれるビタミンB1の吸収率がアップしますよ。(※16)

2. 電子レンジで簡単。ラム肉と夏野菜のエスニック風

こちらは電子レンジを使って気軽に作れる、エスニック炒め風のひと品。野菜と組み合わせることで、ラム肉には含まれていない「食物繊維」を摂れますよ。ラム肉にしっかり火を通すため、電子レンジでの加熱時間は調節してくださいね。

3. ワインに合う!レーズン入りラム肉のバルサミコソース

ラム肉をフライパンで焼き、手作りのバルサミコソースをかけたレシピです。レーズンには鉄分が多く含まれるものの、吸収率がヘム鉄より低い「非ヘム鉄」です。そこで非ヘム鉄の吸収を助ける、たんぱく質が豊富なラム肉と組み合わせましょう。食材の栄養素を、無駄なく摂れるのがポイントです。(※6)
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