脂質の代謝に欠かせない「ビタミンB2」

ビタミンB2は、糖質・脂質・たんぱく質の代謝をはじめ、エネルギー産生に関与する酸化還元酵素をサポートする役割があります。なかでも、とくに脂質代謝を助けるため、脂質の摂取量が多い方やダイエット中の方に、おすすめの栄養素のひとつです。たんぱく質やコラーゲンの生成を促すビタミンB6と組み合わせることで、肌の調子を整える作用が期待できますよ。(※6)

酵素をサポート「ビタミンB12」

ビタミンB12は、さまざまな代謝を担う酵素をサポートするのが主なはたらき。また、葉酸と協力して骨髄で正常な赤血球の生成にも関与しています。植物性食品にはほとんど含まれておらず、魚介類、藻類、肉類、卵類、乳類などから摂取する必要がありますよ。(※7)

脂肪燃焼をサポート「L-カルニチン」

L-カルニチンはアミノ酸の一種。エネルギーを産生し、脂肪燃焼をサポートする作用がありますよ。このL-カルニチンがすごいポイントは、体内に蓄積されている脂肪をエネルギーとして燃焼すること。そうすることで、脂肪がつきにくく太りにくい体となり、肥満対策に役立ちますよ。(※8)

ラム肉の部位別の栄養価を比較

カロリー糖質たんぱく質亜鉛ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB12
ラム肉(かた)214kcal0.1g17.1g2.2mg5.0mg0.13mg0.26mg2.0μg
ラム肉(ロース)287kcal0.2g15.6g1.2mg2.6mg0.12mg0.16mg1.4μg
ラム肉(もも)164kcal0.3g20.0g2.0mg3.1mg0.18mg0.27mg1.8μg
(※9,10,11)
ラム肉の部位によって栄養価にどのくらい差があるのか、100gあたりで比較してみましょう。

カロリーがもっとも高いロースともっとも低いももでは、およそ120kcalもの差があることがわかります。またかたには、鉄・亜鉛・ビタミンB12が豊富。ももは、たんぱく質ビタミンB1・B2が多く含まれています。そしてどの部位にも共通して、低糖質であるといえますよ。

ラム肉とマトン肉の栄養価を比較

カロリー糖質たんぱく質亜鉛ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB12
ラム肉(ロース)287kcal0.2g15.6g1.2mg2.6mg0.12mg0.16mg1.4μg
マトン肉(ロース)192kcal0.2g19.3g2.7mg2.5mg0.16mg0.21mg1.3μg
ラム肉(もも)164kcal0.3g20.0g2.0mg3.1mg0.18mg0.27mg1.8μg
マトン肉(もも)205kcal0.1g18.8g2.5mg3.4mg0.14mg0.33mg1.6μg
(※10,11,12,13)
子羊のラム肉と、大人の羊であるマトン肉。生まれてからの日数によって栄養価が変わるのか、100gあたりで比較してみましょう。

ロースの場合、マトン肉よりもラム肉のほうが約100kcalも高いことがわかります。また、たんぱく質・鉄がラム肉よりマトン肉に豊富です。

もも肉の場合、ラム肉よりもマトン肉のほうが約40kcal高いです。そのほかの栄養素については、大きな差はみられません。

ほかの肉類との栄養価を比較

カロリー糖質たんぱく質亜鉛ビタミンB1ビタミンB2ビタミンB12
ラム肉(もも)164kcal0.3g20.0g2.0mg3.1mg0.18mg0.27mg1.8μg
豚もも肉171kcal0.2g20.5g0.7mg2.0mg0.90mg0.21mg0.3μg
鶏もも肉190kcal0g16.6g0.6mg1.6mg0.10mg0.15mg0.3μg
(※11,14,15)
ラム肉は、ほかの肉類と栄養価がどう違うのか、100gあたりで比較してみましょう。

ラム肉(もも)・豚もも肉・鶏もも肉のなかで、一番低カロリーなのはラム肉(もも)。そのほかの栄養素に関しても、ラム肉には多く含まれていますよ。ビタミンB1だけ、豚もも肉がほかふたつと大きな差があることがわかります。ラム肉は、低カロリー・低糖質・高たんぱく質なうえ、ミネラル類・ビタミン類も豊富な食品ですよ。
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