ライター : dressing

この記事は、豊かなフードライフを演出するWEBメディア「dressing」の提供でお送りします。

どうも、餃子大好きの料理芸人・クック井上。です!

さぁ、今回ご紹介するお店は、JR府中駅から徒歩2分のところにある『中華料理 栗林』さん! スナックや飲食店が立ち並ぶ、国際通りの先にある、歴史ある町中華です。
な、な、なんとこのお店、2019年、日本中を熱狂させたラグビー日本代表の主将、リーチ・マイケル選手をはじめ、名だたるラガーマンたちが通うお店なんだぞー!

それを聞いただけで、ワクワクしませんか!?日本全国に夢と希望、そして感動の涙を与えてくれたラグビー日本代表選手たちの、心と胃袋を満たす『中華料理 栗林』のご紹介、キーーーック、オフ!
長い歴史を感じる暖簾をくぐると、古き良き時代を感じさせるカウンター席とテーブル席。その奥には、家族連れや宴会でも使えそうなお座敷席もあります。令和時代に、昭和の空気が流れる店内……激萌えです。

お店の創業は、昭和43年(1968年)。現在の店主、松苗章一さんのお父様がはじめたお店だそうです。
「父は私が21歳のときに亡くなったので、私はかれこれ37年間、店に立っていることになりますね」と松苗さん。 お父様とともに厨房に立ったのは1年半ほどだったそうですが、料理の師匠であるお父様から受け継いだ味を大切にしていて、料理のレシピはほとんど変えていないんだとか。 今でも料理人として尊敬している、先代のお父様の味を守り続けるその姿勢に、頭が下がります!

ど真ん中ストレートな味わい! ありそうでない、唯一無二の「餃子」

そんな歴史ある料理から。「まずは自慢の餃子をお願いしま〜す!!」
このずらりと並んだ餃子たち。美しいでしょう。丁寧に綺麗に、そして均等に付けられた9つのひだ、ぎっしりと詰まった餡……。

このヴィジュアルだけで「絶対においしい!」と確信。
丹精込めて作られた餃子は、アッツアツの鉄板で蒸し焼きに…
ラードとゴマ油を合わせた油を回しかけ、焦げ目をつけていきます。(この油も、香りが強すぎないよう配合されているそうで、その気遣いに感謝!)

そして……、やってきたのがコチラ!
どひゃー! おいおい、最高のビジュアルの餃子だぜ!

焼く前も美しいですが、焼き上がりはさらにセクシー。もはや、”ヴィジュアル系餃子”と名付けたいほど。
さて、ビールを頼もうか…、と思ったら、リーチ・マイケル選手をはじめ、こちらにお越しのラガーマンたちは、もっぱらハイボール党なんだとか。ならばこの度は、餃子はハイボールと合わせて「ギョーハイ」といきましょう!

まずは、餃子をガブっとひと口。
モチッとした皮から現れた餡のパンチ力が半端ない! ニラとニンニクガツン系です。走って、ぶつかって、体力を消耗したラガーマンの体を癒すのには、このくらいパンチがきいていて丁度良いに違いない。

材料は、キャベツ、ニラ、豚ひき肉におろしニンニクとのこと。材料としてはかなりの王道ですが、食感と舌触りの塩梅がなんとも秀逸。

その秘密は、キャベツの水分をしっかり切ってから豚肉と混ぜていることにあります。それによって、お肉の存在感がありつつも、うまみの凝縮したキャベツのみっちり詰まった食感が楽しめるんですね。

味付けは、オイスターソース、ゴマ油、醤油、塩コショウに、少量のグラニュー糖でうまみをプラス。とてもシンプルな味付けが、しつこくない、そして飽きの来ない味わいの決め手です。

そして、この餃子とハイボールが、めちゃくちゃ合うのよー!
餃子3個でハイボール一杯空いちゃいます。えっと、一皿でハイボール2杯のペース……飲みすぎるわ(笑)

他メニューも侮れない! 「チャーハン」は、もはや国宝級の見た目と味わい

さて、餃子とハイボールに加えて、ラガーマンたちが必ずオーダーするメニューがあるそうです。 それが「チャーハン」、ってことでいっちゃいましょう!
材料は、ごはんと卵にネギ、ナルト、チャーシューを混ぜ、味付けは醤油、オイスターソースに塩コショウ。使い込まれた中華鍋のなかで、具材が幸せそうに踊ること踊ること!

さてさて、加熱されることで絶妙に水分が抜け、パラパラになったチャーハンといざご対面。
はい、こちらも100点満点の見た目!
お気づきでしょうか? ナルトの量がかなり多いんです!理想的なチャーハン、ここに極まれり! いっただきまーす! ぐぅぅぅ(絶賛悶絶中)、こりゃ身震いがとまらんうまさだー。

ナルトのうまみが、炒められるなかでお米一粒ひと粒に行き渡り、そのうまみとのバランスを計算した他の具材と味付け……、全てのバランスがバッチリ過ぎる!

いやぁ、このチャーハン、リーチ・マイケル主将がこよなく愛するのも納得です!!

よく、映画の宣伝で「全米が泣いた!」というキャッチフレーズがありますが、ここのチャーハンは、具材と味付けが最高過ぎて、炒められている「全米(コメ)が泣いた!」ですね(笑)
さて、チャーハンのお供についてくるスープ。ひと口飲んでビックリ。「……スープ、最高過ぎるだろ!」もうね、ラーメンを頼まざるを得なくなるほど、禁断のスープなのでご用心を!

絶滅危惧種「昔のラーメン」を、府中にて発見!

で、ラーメン頼んじゃいました(笑)
はぁ…、正しい! 有りそうでなかなか無いのよ、この感じのラーメン。

店主・松苗さんが、創業当時からのお父様のレシピを守り続けているからこその昭和感。正座でいただきます。
はぁ、なんて落ち着く味なんだ……。鶏ガラとカツオ節ががっちり握手したスープに、ややちぢれた麺がバッチリ。食べた瞬間に、口の中が「これこれ! こういうラーメンを待ってました!」と言っております。

よく「昔ながらのラーメンが好きなんだよぉ~」と仰る方がいますが、そんな方に絶対オススメ。ちなみに、メニュー名は「昔のラーメン」ですからね。

新たな価値観が次から次へと生まれていく令和時代にあって、絶対的な昭和の貫禄。
餃子、チャーハン、ラーメン、昭和の町中華フルコースをお腹10分目まで堪能させて頂きました。

今日は昔のメニューと新メニュー、どっちにする?

さて、ど真ん中の「餃子・チャーハン・ラーメン」をご紹介してきましたが、『中華料理 栗林』のメニュー数は、なんと80品超! 麺メニューからご飯物、一品料理、そしてカレーやオムライス、チキンライスやドライカレーなどの洋食メニューまで、実に幅広い。
「昔は、市役所や警察署、府中刑務所にも出前に行ったからね。お昼ごはんに飽きないように、メニューが増えていったんですよ」(松苗さん)

というエピソード。と、ここで、一つの疑問が。「創業1968年」「府中刑務所」……、そう、「3億円事件」!

「あっ、『3億円事件』の担当刑事さんも食べにきたことありますよ。え、犯人? もしかしたら、食べにきたことあるかもしれないねー。あははは!」と、松苗さんからとんでもない話も飛び出しました(笑)
創業昭和43年(1968年)から50余年。時代は令和2年(2020年)になり、現在は以前のような出前は行っていないとのことですが、来店するお客さんを飽きさせないよう、新メニュー開発にも余念がない松苗さん。 最近では「皿クリリン」という油そばや、「肉あんかけチャーン」なんてメニューも開発しているそうです。 創業当時からのメニューも新しいメニューも、また来たいと思わせてくれるものばかり。
いやー、本当に本当に、味も量も大満足!!昔からのラグビーファンも、にわかラグビーファンも、もちろんそれ以外の方も、訪れたくなったでしょ?

都心からはやや離れますが、遠征する価値ありです。(と言っても、新宿から京王線特急で20分ですからね)

訪店時には、創業から50余年変わらぬ「餃子・チャーハン・ラーメン」という、“中華ONE TEAMメニュー”は絶対にオーダー!そして2020年の新たメニューにも、ぜひ“トライ”してみてください。

撮影:佐々木雅久

【メニュー】
餃子 6ヶ600円
チャーハン 730円
昔のラーメン 680円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込みです

中華料理 栗林

住所:〒183-0022 東京都府中市宮西町1-17-2
電話番号:042-362-6601
営業時間11:15~24:00(L.O.23:30)、金曜・土曜11:00~翌5:00(L.O.翌4:30)、日曜11:15~22:00(L.O.21:30)
定休日:火曜日
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