イメージは、「香港の厨房で出てくるまかない料理」

シンプルなイカの炒め物や春雨を使った料理も、奇をてらうところが一切なく、限りなく普通に見えて、一つひとつがしっかりとおいしさに溢れている。
彼自身によると、何々料理とわざわざ主張していないが、中国各地の色々な料理の要素が混ざり合って独自のジャンルを生み出した香港の料理に近いとのこと。 しかも、「香港の厨房で出てくるまかない料理」というイメージらしい。 いずれにしても、余計な塩分や油分が感じられず、素材本来の特質を活かした身体に優しく、いくらでも食べられる料理だ。
土鍋煮込みの最後にジャスミンライスを投入した客たちも、結局、最後には細い香港麺に黄ニラだけをのせた上湯(シャンタン)か、白湯(パイタン)のシンプルなソバか、パラパラの「ハムユイ炒飯」(写真上)で〆る。 その間にどんどん空いていく「フェザンツティアーズ」、「アワーワイン」、「イアゴ」などのジョージアワインのボトルたち…。

中国料理ブームは、マニアックからクラシックへ

開店からまもなく、予約困難店になった『サエキ飯店』。王道中華にジョージアワインという鉄壁のコンビは、今年も食のトレンドの最前線を走り続けるはずだ。 マニアックからクラシックへ、辺境から王道へ。王道中華+αの勢いは止まることを知らない。

サエキ飯店

住所:〒153-0062 東京都目黒区三田2-10-30 荒井ビル1F 電話番号:03-6303-4735 営業時間:18:00~24:00 定休日:不定休
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