ライター : 相羽 舞

管理栄養士

風邪の予防に「みかん」が役立つって本当?

風邪対策のためには、まずはバランスのよい食事を摂ることが大切。そのなかでも、特に重要な栄養素として「みかん」に含まれるビタミンCやビタミンAなどがあげられます。

それらの栄養を含むみかんがどのように風邪対策として役立つのか、具体的に見ていきましょう。(※1,2)

みかんがもつ風邪予防の効果!

効果

  1. ストレスへの抵抗を高める
  2. 免疫力を高める
  3. 血流をよくする

ストレスの抵抗を高める

みかんには100gあたり32mgのビタミンCが含まれています。

ビタミンCは、ストレスに抵抗する力を強くするはたらきがあります。また、水に溶けやすく熱に弱い栄養素でもあるので、皮をむいてそのまま食べられるみかんなら効率よくビタミンCを摂ることができますね。(※2,3)

免疫力を高める

みかんには100gあたり1,000μgのβ-カロテンが含まれています。

みかんのオレンジ色はβ-カロテンの色。免疫力を高めるはたらきがあるとされています。また、β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持に役立つため、風邪対策として期待できますよ。(※1,2,4,5)

血流をよくする

みかんの皮や袋、スジなどには、ヘスペリジンという成分が多く含まれています。ヘスペリジンは毛細血管を強くしたり、血流をよくしたりするはたらきがある成分です。そのため、冷えを緩和する作用が期待できますよ。

また、ヘスペリジンにはビタミンCの吸収を高めたり、ビタミンCの消耗を抑える作用が認められているため、風邪対策に役立ちます。(※1,6,7,8,9)

【Q&A】風邪対策におすすめなみかんの食べ方は?

A:風邪対策には、みかんの薄皮やスジを取らずに食べるのがおすすめです。

みかんの薄皮(袋)やスジには、血流を促すヘスペリジンが含まれています。冷えの緩和が期待できるので、冷えを感じやすい人は薄皮やスジごと食べましょう。

また、みかんに豊富なβ-カロテンは、油脂と摂ることで吸収がよくなるため、牛乳と合わせるのもおすすめです。(※4,6,9)
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