ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

魅惑のサクサク食感!パラタが日本で食べられる♪

Photo by muccinpurin

インドや東南アジアを旅する方にはおなじみですが、まだまだ日本では知名度が低い「パラタ」。パイとパイのあいだのような粉ものですが、控えめな見た目とは裏腹に、一度食べるとその食感に魅了されるおいしさなんですよ。 今回は、業務スーパーで取り扱われている「パラタ」を使った、お手軽アレンジレシピをご紹介します。冷凍品なので、ストックしておけばアイデアしだいでいろいろな楽しみ方が広がりますよ♪

サクサク食感がたまらない「パラタ」

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「パラタ」198円(税別)
「パラタ」はインドやマレーシアなどのインド系の人々が愛する、パンとパイのあいだのような粉もの系スナックです。 現地では、お店で生地を伸ばした焼きたてを味わえるほか、今回ご紹介するように生地が冷凍になってスーパーで売られています。 東南アジア好きな筆者も現地でハマり、日本でも同じものを探しましたが、なかなか見つからず探すのを断念。今回業務スーパーで取り扱っているのを発見し、あまりの嬉しさに小躍りしながら喜びました。

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生の生地を伸ばしたものが冷凍になっているので、食べる前に焼く必要があります。生地はナンよりもずっと薄い2ミリほどなので、短時間で調理できるのもうれしいポイントです。 薄く伸ばされて生地は生地同士がくっつかないように、フィルムで挟まれています。焼くときは冷凍のまま焼くので、使う分だけ冷凍庫から取り出してくださいね。 生地が溶けるとフィルムがはがしずらいので、焼く直前に冷凍庫から出すようにしてください。

まずは王道の食べ方をご紹介♪

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インドやマレーシアでは、パラタは朝ごはんやおやつ的な位置づけで食べられています。お店でパラタを注文すると、もれなくカレーがついてきます。筆者もはじめ「あれ?カレーは頼んでないけど……」とその食べ方に驚いたものでした。 パラタを手でちぎって、このカレーに浸けるのが定番の食べ方。フォークとスプーンがセットでついてきて、皆さん器用にスプーンでひと口サイズに切って食べているのが印象的でした。

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カレーとは言っても、とろみのある日本のカレーとは違って、さらさらしたスパイシーなカレー。魚や野菜をじっくりと煮込んで旨みが溶け込んだカレーを、ちぎったパラタに浸してお腹を満たします。 パラタはギー(バターを溶かした上澄み)を使っているので、この一枚でもかなりの満足感。もちろん、すぐに焼けるので、1枚で足りなければおかわりする人も多いようです。

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パラタは小麦粉をこねた生地を薄く伸ばし、ギーを塗って折りたたむ、伸ばすを繰り返して作ります。 見た目はとても控えめで薄めのナンのようですが、ちぎると薄いパイのような生地が何層にも重なり、このパリパリもちもちの食感が生まれます。 例えるならクロワッサンのなかの層のようなサクモチ感。この食感が、一度食べると忘れられなくなるんです。

パラタのおすすめアレンジ①ピザ風

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パラタは凍ったまま冷たいフライパンにのせ、中火で2分、裏返して2分ほど焼きます。ギーが入っているので油を敷く必要はありません。 フライ返しで押し付けながら焼くと表面がよりパリッとして、焼き色も均一につきますよ。途中、生地が膨らみますが冷めると落ち着くので心配しないでくださいね。 今回は、カリッと焼いたパラタにトマトソースやチーズ、ウインナーなどの具材をのせてふたをし、ピザ風に仕上げました。生地を裏返してすぐ、チーズや具材をのせてふたをしてチーズが溶けたら完成です。

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パラタで作ったピザは、サクサクの食感が特徴。生地が薄いパラタのピザは、フォークとナイフを使って食べるとギーの油で手を汚すことなく、上手に食べることができますよ。 薄いパラタは約5分で焼きあがるので、朝の忙しい時間でもさっと焼くことが可能。パラタピザがあれば、眠くて憂鬱な朝もちょっとリッチに過ごせるかも?!

パラタのおすすめアレンジ②スイーツ風

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両面を香ばしく焼いたパラタに、チョコレートソースとナッツやグラノーラをトッピング。仕上げにバニラアイスをのせたら、溶かしながら召し上がれ♪ パラタのほどよい塩味と、バニラアイス、チョコレートソースの甘さがいいバランスで、ぺろりと平らげてしまうおいしさです。

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サクサク、もっちりのパラタは、まるでパイのような食感なので、甘い物とも相性抜群なんですよ。 春はいちごや生クリームをのせてクレープ風、秋はりんごのコンポートを組み合わせてアップルパイ風と、シンプルな味わいでどんな食材とも相性のいいパラタは、アレンジにも困りません。

もっとパラタのおいしさを知ってほしい!

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ナンの代わりにカレーを付けて食べたり、ピザやクレープの代わりに使ったりと、とても使い勝手のいい「パラタ」。焼き時間も短いうえに、作る手間がかからないので、そのおいしさを知ってしまうと離れられなくなりますよ。 まだまだ日本では知名度が低いので、業務スーパーで見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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