ライター : 佐久間愛子

管理栄養士/糖尿病療養指導士/Webライター

しらすとはどんな魚のこと?

しらすは魚の稚魚の総称のことを指し、主にマイワシやカタクチイワシなどのいわしの仲間の稚魚が使われています。

また、しらすは加工方法によって呼び方が異なるのも特徴です。スーパーでよく売られているのは、水揚げしたしらすをさっとゆでた「釜揚げしらす」です。その釜揚げしらすを機械や天日で水気をきったものを「ちりめんじゃこ」と呼びます。(※1)

しらすのカロリーや糖質量

カロリー糖質
しらす(生)67kcal0.1g
釜揚げしらす84kcal微量
しらす干し(微乾燥品)113kcal0.1g
しらす干し(半乾燥品)187kcal0.5g
(※100gあたり)
(※2,3,4,5)
しらす干しは釜揚げしらすを乾燥させたものですが、産地によって水分量が異なります。微乾燥品は主に関東で出荷され、水分量の低い半乾燥品は主に関西で出荷されています。水分量の違いもあり、100gあたりのカロリーは半乾燥品が一番高いですね。

糖質についてはどの種類も低いため、糖質が気になるひとはしらすを活用してみてはいかがでしょうか?(※6)

しらすに含まれる栄養素

しらすの栄養

  1. 健康やダイエットに大切な「たんぱく質」
  2. 骨の健康に欠かせない「カルシウム」
  3. 中性脂肪対策に役立つ「DHA」

健康やダイエットに大切な「たんぱく質」

たんぱく質は、体を作るために欠かせない栄養素です。筋肉だけでなく、皮膚や血液などさまざまな組織の材料になります。さらに、ホルモンや抗体といったものにもたんぱく質は関わっているため、免疫力や代謝にも大切な役割をになっているんです。

ダイエットや忙しさなどで偏った食生活になると不足しやすいので、毎日のたんぱく質摂取を意識したいですね。(※7)

骨の健康に欠かせない「カルシウム」

体内のカルシウムの99%は骨と歯に存在しています。そんな骨の健康維持に大切なカルシウムを、しらす(釜揚げしらす)は100gあたり190mg含んでいます。

さらに、しらすにはカルシウムの吸収を促すビタミンDも含まれているので、効率良くカルシウムを体内に取り込めるでしょう。(※3,8)

中性脂肪対策に役立つ「DHA」

DHA(ドコサヘキサエン酸)は必須脂肪酸のひとつで、中性脂肪低下作用が報告されています。

また、DHAは体内でEPAから変換できますが、変換率が低いためDHAそのものを摂る必要があることもわかっています。しらす(釜揚げしらす)には、100g中に320mgのDHAが含まれているので、DHAの摂取を増やしたいひとは、しらすを活用してみてはいかがでしょうか。(※9,10)
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