ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

「豆腐ダイエット」とは?

豆腐ダイエットとは、一日1食分の主食か主菜を豆腐に置き換えるダイエット方法です。ごはんや肉などをヘルシーな食材である豆腐にすることで、食事全体のカロリーを抑えられます。

まずは、なぜダイエットに豆腐を食べると良いのか見ていきましょう。

豆腐がダイエットに役立つワケ

ポイント

  1. 低カロリー・低糖質でカロリー調整に役立つ
  2. 高たんぱく質で筋肉量の維持につながる
  3. 脂質代謝を活発にする
  4. 腸内環境を整える
  5. コレステロールを減らす

1. 低カロリー・低糖質でカロリー調整に役立つ

種類カロリー糖質量脂質量
木綿豆腐73kcal0.4g4.9g
絹ごし豆腐56kcal1.1g3.5g
白ごはん156kcal35.6g0.3g
うどん95kcal20.3g0.4g
食パン248kcal42.2g4.1g
(※1,2,3,4,5)
100gあたりで比べると白ごはんやうどん、食パンよりも豆腐のほうが低カロリーです。また豆腐のなかでも、木綿豆腐と絹ごし豆腐を比較すると、絹ごし豆腐のほうがカロリーが低いですね。

これらの比較から主食を豆腐に、さらにこだわるなら絹ごし豆腐に置き換えると、食事全体のカロリーを抑えることが可能です。

ただし、豆腐は商品によって栄養成分が異なります。そのため一概に絹ごし豆腐のほうがカロリーが低いとは言い切れません。商品を購入する際には、必ず栄養成分表示でカロリーをチェックしてくださいね。

2. 高たんぱく質で筋肉量の維持につながる

ダイエット中は体重を減らすだけでなく、筋肉量の維持に努めたいところですよね。筋肉を減らさないためには、食事からしっかりとたんぱく質を摂ることが大切です。

100gあたりに木綿豆腐は7.0g、絹ごし豆腐は5.3gのたんぱく質が含まれます。さらに大豆製品である豆腐は良質なたんぱく質なので、体内で効率よく利用することができますよ。(※1,2,6,7)

3. 脂質代謝を活発にする

豆腐の主な原料である大豆には、コリンという栄養成分が含まれています。コリンの主なはたらきは、脂質代謝を促すこと。

コリンにより脂質の代謝が活性化されることで、体脂肪が分解されやすくなります。そのため、大豆から作られる豆腐はダイエットに役立つと考えられますよ。(※8)

4. 腸内環境を整える

豆腐に含まれている大豆オリゴ糖や食物繊維には、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌と呼ばれる腸内細菌の栄養源となることで腸内環境を整えるはたらきがあります。

これまでの研究から、腸内細菌のバランスは肥満と密接な関係があることが明らかになっています。肥満の人は腸内環境が悪く、悪玉菌が多い傾向にあるようです。ダイエットの際には肥満体質になっていないかどうか、便の状態を観察して腸内環境も意識をしてチェックしてみましょう。

善玉菌が多いと便の色は黄色から黄色がかった褐色で、においがあっても臭くなく、形状はやわらかいバナナ状だと言われています。(※1,2,9)
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