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お供え物が由来。お盆に精進料理を食べる風習
ご先祖様たちが帰ってくるとされているお盆。その時期になると仏前には豪華なご飯をお供え物として用意するのが一般的ですが、昔はそれが精進料理だったとのこと。
そして、お盆の時期は家族もご先祖様も同じ食事をするのが習わしだったことから、お盆に精進料理を食べる風習が根づいたそうです。
そもそも精進料理とは
精進料理とは穀物、野菜、豆類、海藻類など植物性の食材のみを使って作られる料理のことです。殺生を戒める仏教の思想からきたもので、肉類などの動物性の食材は禁忌とされています。
かといって野菜ならなんでも使っていいかというとそれも違い、五葷(ごくん)と呼ばれるネギ属の食材も使ってはいけないという決まりがあります。この五葷(ごくん)にはニンニク、ネギ、ニラ、玉ねぎ、らっきょうが分類され、これらは香りが強いことから避けられているのです。
最近はおもてなし料理が主流
お盆に精進料理を食べる風習は残っていますが、今では残念ながらその文化が薄れてきています。
そのかわりに、お盆は親戚の方が大勢集まることからみんなで楽しめる大皿の料理がふるまわれるように変化してきています。
みんなでワイワイ食べられる豪華なおもてなし料理を用意すれば年代の違う人たちも一緒に楽しめるので、これはこれでいいのかもしれませんね。
伝統を重んじて。お盆におすすめの精進料理7選
1. 木綿豆腐で定番おかず!オクラの白和え
白和えはほうれん草で作ることが多いですが、夏が旬のオクラを使って、お盆にもピッタリなひと品に。使うお豆腐は木綿豆腐にして食べごたえをアップ。ゴロっと入ったオクラと一緒に食べれば満足感もバッチリです。すりゴマをたっぷり入れて風味満点に仕上げて、たっぷり食べてくださいね。
2. お砂糖だけでホクホク♪かぼちゃの煮物
お砂糖だけ? と思われたかもしれませんが、かぼちゃの煮物はお砂糖だけでもとってもおいしく作れるんです。かぼちゃ本来のおいしさが引き出され、食べると思わずホッとするような仕上がりになります。水分もかぼちゃからでてくるもののみ。ホクホクの食感も楽しめるひと品です。
3. 酢レンコン・菊花カブ
見た目も華やかな精進料理、酢レンコンと菊花カブ。それぞれ甘酢に漬けてさっぱりとした味に仕上げ、ほかのシンプルな味の精進料理とも調和するひと品です。ちょっと地味になりがちな精進料理の見た目もこのひと品を添えればグンと立派なものに早がわり。おせちやキチンとした食膳を作るときにもおすすめです。
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