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息子の卒弁記念に作った、重たい母の愛弁当
「自閉症の息子が、12年間通った放課後“児童デイ”の卒弁のお弁当です。息子は自閉症特有の感覚から来る偏食で、おかず3品で始まった弁当生活。彼の成長と、母のあの手この手によって、こんなお弁当を持っていけるようになりました。
ただ好きなもの全部作ってあげたい、という母の欲のせいで愛も重量も重いお弁当になりました。みなさんのコメントがことばを持たぬ息子のからのねぎらいのようで、ありがたく、心に染みました」
頼れるレギュラー選手たち
ーーお弁当づくりに欠かせない、定番のおかずを3つあげるとしたら?
いんげんの天ぷら
「いんげんは天ぷらにすると、ポリポリ食感は残りつつほどよく青くささが抜け、食べやすくなるので大好きです。
我が家は愛用の天ぷら粉を、冷蔵庫に琺瑯の容器に入れて常備しています。粉が冷えていると、より衣がサクサクに仕上がります。新食感が楽しめる、香りのよい茎つきなめこの天ぷらとコンビで、最近よくリクエストされます」
錦糸卵
「千切りLOVEな息子にとって、卵焼きと言えば“錦糸卵”です。味付けは、塩と砂糖とうま味調味料。薄焼きにして、くるくると巻いて扱いやすくして刻めば、少々の失敗はなかったことに……(笑)。ふんわりとした錦糸卵になります。
私は、これをご飯の上にたっぷりのせて食べるのが大好き。ご飯の下には味付海苔を敷き詰めて、混ぜながら食べる、子供のころ母が作ってくれた懐かしの味。こんな感じの、ちょっとB級っぽさが売りな我が家の錦糸卵です」
パプリカのナムル
「息子の大好物パプリカのナムルは、茹でて熱々のあいだに塩のみで味付けをしてごま油で和えただけのシンプルなものです。茹でこぼしたあと、水気を飛ばすように少し乾煎りをすると、あとから水気が出なくて良い感じに仕上がります。
すごく簡単なものですが、彩りがよく、我が家のお弁当のすき間を埋め続けてくれる、ありがたいおかずです」
「お弁当」をもっと楽しく
ーーお弁当づくりが苦手な方に、どうしたらお弁当づくりが楽しくなるか、アドバイスをお願いします。
「『卵焼き器一つでお弁当が作れた』私の最近のニンマリです。
『美味しいレシピ見つけた』『今日はいい感じに詰められた』そんなニンマリを見つけて続けていけば、小さな達成感が心を満たして、またおいしいお弁当を作ろうって気持ちになれるんだろうなって思います」
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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