ライター : VEGEDAY

にんじん嫌いも生で食べたくなる甘みの強い品種

この記事は、毎日の生活を野菜で楽しく、 カゴメが運営する野菜専門メディア「VEGEDAY」の提供でお送りします。
糖度が高い、にんじん特有の香りが少ない、葉まで生で食べられるなど、さまざまな品種を紹介します。

五寸にんじん

根の長さが15~20cmくらいの円錐形の西洋にんじんで、最も市場に出回っている、クセのない品種です。品種改良により甘みが強くなり、にんじん特有の香りも少なくなっています。

金時にんじん

別名、京にんじんとも呼ばれる、現存している国内唯一の東洋にんじんです。長さは30cmほどで、甘みが強く、肉質もやわらかく、トマトのようにリコピンを含み、深い赤色が特徴です。

京かんざし

金時にんじんを早採りしたもので、実も葉も丸ごとおいしく食べられる京都産の品種。金時にんじん以上に甘みが強く、肉質もやわらかいのが特徴です。

ベビーキャロット

別名、ミニキャロットとも呼ばれる小型の西洋種で、長さが10cm程度。甘みが強く、にんじん独特の香りも少なく、生で皮ごと食べられます。スティックサラダなど料理の付け合わせなどにもよく使われます。

memo

果物の場合、糖度と味覚の関係について、次のように評価され、糖度の高さがおいしく感じる指標のひとつになっています。
糖度5~7度:まずい 糖度7~9度:おいしくない 糖度9~11度:まあまあ 糖度11以上:おいしい
にんじんの中でも、「スウィートキャロット」は糖度11を超える品種で、果物に匹敵します。

最後に

最近は、黄や赤、紫、黒、ベージュ、白などカラフルにんじんもあり、見た目でも楽しむことができます。にんじん嫌い克服法として、調理の工夫のほかに、品種選びも選択肢のひとつに加えてみてください。
最終更新:2019.02.18
文:アーク・コミュニケーションズ 写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ) 写真(撮影協力):吉田めぐみ 監修:カゴメ 参考文献:『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社) 出典: 独立行政法人農畜産業振興機構にんじんの需給動向について(品種・糖度の高いにんじん)野菜ブック「にんじん」(品種)農林水産省京野菜の新品目「京かんざし」夏期安定生産技術の普及(品種)温州みかん高品質化生産の動向(糖度とおいしさの関係)日本食品標準成分表2015年版(七訂)野菜類
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