ライター : macaroni 編集部

Today's Foodie

中村まりこ/料理家、SHOKUart代表
東京出身。食に造詣の深い父とウクライナ人の母から2つの食文化を習得。世界23ヵ国で生活した高校3年間を原点に、料理の道へ。ジャンルも素材も独創的に組み合わせて「empirical&unleash」を表現する「SHOKUart」設立する。 外国の方に「私達の日常の和食を伝えたい。」という思いから、日本家庭料理の料理教室 "Authentic Japanese Cooking Class" も主宰。外国人向けのWedマガジンサイトへのレシピ提供も手掛ける。ELLE grumet フードクリエイター部、料理教室 鎌倉legame cooking 主宰、フードスタイリング、レシピ開発、イベント講師、食に関する記事の執筆、を中心に活動中。

重要なのは「食材のおいしさをどれだけ引き出せるか」

Photo by macaroni

今回ご登場いただいたのは、海の街・逗子に住む料理家、中村まりこさんです。子どもの頃から料理をたしなみ、ものづくりが好きだったという彼女。道具にはかなりこだわるそうで、調理器具を選ぶときは入念に下調べをしてから購入するかを決めるんだとか。
そんな中村さんがキッチンアイテムを買うとき、まず真っ先にチェックするのが性能。おしゃれなインテリアを目にする機会が増えている昨今、ファッショナブルなアイテムが魅力的に見えるのは当然と思いますが、中村さんの場合、そこの優先順位は決して高くないといいます。 「料理道具を買うときまず考えるのは、食材のおいしさを一番引き出してくれるのは何かということ。料理をするなら食べる人に喜んでほしいですから、機能が優れている品を買うのは当然です。もちろんルックスがいいものが嫌いなわけではありませんが、その辺りの好みはだいたいあと回し」
そういう中村さんが愛用している調理器具だけに、今回ご紹介いただいた品は国籍も見た目のテイストもバラバラ。しかし、一つひとつの品質の良さは、なるほど、と納得させられるものでした。抜群に使いやすいというお気に入りの数々、使用頻度が高いという鋳物ホーロー鍋からさっそく見ていくことにしましょう。

1.【鍋】ストウブ「ピコ ココットラウンド 24cm」

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「煮込み料理にはもっぱらこれを使います。分厚くて蓄熱性に優れているので素材をムラなく加熱できますし、保温性が高いので長時間の煮込み調理にうってつけ。加えて、フタの裏にある細かい突起が気化した水分をお鍋のなかに戻してくれますから、旨味も水分も逃しません。 どちらかといえばお肉を長く煮込む料理に使うことが多くて、牛タンの煮込み、ラム肉のモロッコ風煮込みなんかもこのストウブで作っています」

2.【鍋】フィスラー「プロコレクション シチューポット」

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「フィスラーのシチューポットは、主にお出汁を取るとき使っています。容量が2Lあるので、料理教室の生徒さん6・7名に使ってもらうお出汁もまとめて1度に取れますから。 その他だと、カレー鍋としてはちょうどいいサイズですね。底が暑いので玉ねぎがおいしく炒まりますし、急な加熱でも食材が焦げたりしないので、火加減が簡単。高品質で知られるブランドのアイテムですが、納得の品質です」

3.【炊飯道具】長谷園「かまどさん 三号炊き」

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「もう12年近く使っています。知名度の高い商品になってしまいましたが、私は流行る前から使っていました(笑)。 当時、お米を土鍋で炊きたい!という気持ちが強まって、いい土鍋はないかな?とネットで探し回ったんです。その結果として長谷園さんのHPに行き着いたんですけど、そこで語られていたものづくりの誠実さ、本質を語る言葉を読んで、これなら間違いないと思いました。 1回火をつけたら火加減なんてなにもせずにおいしく炊ける構造、最高です。使い込めばつかこむほどお米がなじんで、よりおいしくごはんが炊けるようになりますよ」

4.【オイルボトル】ローゼンダール「カラフポアラー」

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「調理中に片手で使えるキレの良いオイルボトルがほしかったんです。このボトルはたまたま見つけて買ったんですが、こんなに油切れの良いボトル、なかなかありません。使ってすぐでも油がまったく垂れてこない、その性能の素晴らしさには感動しました。 加えて見た目が美しく、握りやすいところもいい。私が勧めたわけではないんですが、教室の生徒さんもみんな買って使っています」
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