ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

一歩足を踏み入れると時が止まる空間

リバイバルブームも伴って純喫茶が人気を集めていますが、浅草にある「珈琲オンリー」も純喫茶を語るのには欠かせないお店です。ショーケースに入ったホットケーキとコーヒーの食品サンプル、味のある木製の看板に味わいのあるテントがまさに純喫茶そのもの……! 一歩店内に入ると皮張りのチェアに時を重ねてきたテーブル、手書きのメニューが迎えてくれます。店内の雰囲気から見て、いかにもこだわりが感じられますよね。コーヒーを楽しむ前にその独特の雰囲気に癒されるというわけです。

オンリーの代名詞!「厚切りトースト」

「珈琲オンリー」を語る上でまず外せないのが厚切りトースト。「単なる厚切りのトーストね……」なんて気持ちでかかるのは大間違い。これがまた普通のトーストとはひと味もふた味も違うんです。 それもそのはず。食パンとロールパンしか売らないという田原町の名店、ペリカンのパンを使用しています。"お米のように毎日食べられるパン"を目指して作られている食パンは、もっちりとした食感とぎゅっと目の詰まった存在感があります。 そんなペリカンの食パンを贅沢に厚切りしてトーストすれば外はカリッと、中はもっちりの食感に。切れ目から溶けたバターがしみ込んだトーストにきっとやみつきになること間違いなしです!食べ応え抜群なのに、サクサクと食べめられるおいしさだそうですよ。
シンプルイズベスト、とはよく言ったもので「珈琲オンリー」の厚切りトーストはまさにそれ。 「厚切りトーストで、ペリカンのパンときたらそれはもうおいしいでしかない!」と、食べた人が思わずそうこぼしてしまうほどの厚切りトースト……。今すぐかじりつきたい……!
こんがり焼かれた角の絶妙な焼き色……。切れ目から割れば中はもっちりふわふわ、さらにバターがジュワッと染み出します。 「外はこんがりサクサク、中もっちりでたまらん」との声多数。本当にその通りで見た目を裏切らない、いや、見た目以上のおいしさがそこにはあります。

ハニートーストも絶品!

厚切りトーストだけでは物足りない!そんな甘党さんにおすすめなのが「ハニートースト」。厚切りトーストにバニラアイスをのせて、仕上げにたっぷりとはちみつをかけた、想像するだけでおいしさが伝わる一品です。 さっくりと焼かれたアツアツのトーストの熱で、冷たいバニラアイスが少しずつ溶けていく様子を目で味わい、次第に早く食べたい衝動にかられます。昔ながらの卵と牛乳の香りを感じるアイスが、お店のレトロな雰囲気とトーストとベストマッチ。お腹いっぱいでもぺろりと食べられますよ。

ほかのメニューもこだわりがたくさん!

ブレンドコーヒー

「珈琲オンリー」という名を持つ店だからこそ、もちろんコーヒーにも強いこだわりが。"魔性の味"といわれるコーヒーは先代のマスターが生み出したもの。「このコーヒーはヤミツキになる味だね」という常連さんのひとことが"魔性の味"と呼ばれるきっかけになったといいます。 肝心のコーヒーは香り高く、程良い苦みと酸味のバランス。冷めても酸味が際立ちすぎない、まさに明確な理由がわからないのにおいしいということはわかる。それこそが"魔性の味"なのです。 カップに刻まれたオンリーの文字に、現在まで長く愛されるコーヒーの歴史が刻まれています。こちらのレトロなカップはソーサーとセットで2,000円(税込)で購入可能。自宅でオンリーの雰囲気を味わいたい方はぜひどうぞ。

モーニングセット

11:30までなら、自慢のトーストと魔性のコーヒー、ミニサラダセットになった「モーニングセット」がお得。シンプルなポテトサラダには固ゆでの卵。こんがりと焼かれたトーストと、珈琲で有意義な朝の時間が過ごせます。 トーストはそのまま食べてよし、ポテトサラダをのせてもよし、テーブルに常備されているグラニュー糖をパラリと振ってオリジナルシュガートーストで楽しむのもよし! ステンレスのトレーに盛られた、"元祖ワンプレート"のようなレトロメニューには「珈琲オンリー」のすべてが詰まっています。

オンリーでこだわりの世界を味わって

コーヒー好きなら一度は飲んでみたい、"魔性の味"といわれるオンリーのコーヒー。先代から大切に受け継がれる伝統の味は、下町の長い歴史を感じさせるものでした。 こだわりのペリカン食パンを、厚切りトーストで味わう贅沢はオンリーならでは。落ち着いたレトロな空間でトースト片手にコーヒーをすすれば、至福の時間が訪れます。 コーヒー好きだけでなくパン好きまでも虜にする、「珈琲オンリー」に癒されに行きませんか。
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