ライター : macaroni 編集部

風邪には「素うどん」がいい⁉︎

風邪が流行する季節がついに到来!食欲はあまりないけれど、栄養はしっかり取らなくちゃ!……風邪をひいたときって、「どんなものを食べればいいの?」と悩みがちですよね。 つい“あるある”と共感してしまう身近な体験を例に、健康や美容の疑問を解決する連載第5回のテーマは、これで風邪が吹っ飛ぶ⁉︎「体調が悪いときに食べたい理想の食事」。 今回お話を聞いたのは、消化器内科専門の古川真依子先生。先生の場合、風邪をひいたときの鉄板メニューは「素うどん」なのだとか。体調が回復しやすい食事について、くわしく教えてもらいました。

うどんは最上の炭水化物♪

素うどんは究極の回復ごはん!私も風邪をひいたときは、必ず食べているんですよ」と古川先生。え、もっと栄養のあるものを想像していましたが、シンプルでびっくりです!なぜでしょう? 「体調が悪いときの食事は、消化に良いものを選んでください。具体的にいうと炭水化物。そのなかでも小麦粉と塩、水のみでできているうどんは、最上の炭水化物と言えますね。胃に負担をかけず消化できます」 ——うどんにはネギやワカメ、卵なんかを入れたくなりますが、ダメなんでしょうか? 「素うどんでは味気ないと思うかもしれませんが、トッピングは控えましょう。ネギやワカメは消化に悪いですし、卵のサルモネラ菌は抵抗力の下がっている身体に影響を及ぼすかもしれません」 ——身体が弱っているときは、できるだけリスクを避けるべきなんですね。そばや中華麺も炭水化物ですが食べていいんですか? 「食べないほうがいいですね。そばはそば粉、中華麺は油が入っているので消化によくありません。そうめんであれば、短くカットしてよく噛んで食べるのはいいと思います。他にもベビーフードのような流動食や、おかゆもおすすめです」

何も食べられないときは水分を!

———食べるべきものはよくわかりました。では食べ方で、気をつけることはありますか? 「ちょこちょこ食べがいいですね!食事の回数を増やし、少量ずつ食べるようにしましょう。例えば素うどんなら、1杯分の量を4〜5回に分けて、よく噛んで食べてください」
——うどんやおかゆすらも食べられないときはどうすればいいでしょうか? 「とにかく水分をとりましょう!真水よりもスポーツドリンクなど味がついているものを選んでください。 りんごジュースは消化によく胃の調子が落ち着きます。一方柑橘類のジュースは胃酸が増えてしまい、むかつきの原因になりかねないので控えたほうがいいですね。 水分すら受け付けなくなったときは、危険信号です!ただちに受診してください」

カロリーと水分で栄養補給

「風邪をひいたときはカロリーと水分をとることが大切!」と古川先生。なかなか食欲が沸かなくても消化のいいうどんや、スポーツドリンクでの栄養補給が肝心なんですね。風邪が流行するこれからの季節、冷凍うどんやスポーツドリンクを自宅にストックしておくといいかもしれません。 次回のテーマは寝正月を決め込んでいる人は必読!「食べてすぐ横になっても太らない方法」をたっぷりご紹介します!

古川真依子先生 プロフィール

医学博士。2003年東京女子医科大学卒業。大学病院などを経て、2013年より東京ミッドタウンクリニック勤務。総合内科専門医、消化器内視鏡専門医指導医、ピロリ菌感染症認定など多数の資格を持つ。便秘や産後の痔など女性ならではの悩みにも詳しい。
(聞き手・文:板井海奈)
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