ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

フェタチーズってどんなチーズ?

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フェタチーズは山羊の乳から作られるチーズの一種。日本人にはあまりなじみがありませんが、ギリシャ料理には欠かせないチーズです。

フェタとは、ギリシャ語で「スライス」を意味します。その昔、ギリシャの羊飼いが作り始めてからほぼ変わらない製法で作られている伝統的なチーズのひとつです。

味や食感の特徴は?

食塩水の中で熟成して作られているフェタチーズは、塩味が強く、少し酸味があります。口の中でホロホロと崩れる食感が特徴的です。

また、羊やヤギのミルク特有の独特な香りも特徴のひとつ。日本人にとってはあまりなじみのないにおいに初めは戸惑うかもしれませんが、一度食べるとクセになるという人も多いようですよ。

見た目は日本でもおなじみの木綿豆腐に似ており、表面には小さな穴がポコポコと空いています。

フェタチーズの定番の食べ方

フェタチーズの定番料理はサラダやパイで、そのままで食べても火を通してもおいしくいただけます。本場ギリシャでサラダを食べると、大きくカットされたフェタチーズが野菜の上にドンっとのっていることも。

また、フェタチーズを油で揚げた「サガナキ」という料理もあります。フェタチーズを使うことで、塩味とコクがプラスされた料理に仕上がりますよ。

フェタチーズをおいしく食べるレシピ7選

1. ホリアティキ・サラダ

ホリティアキ・サラダは、ギリシャの田舎風サラダです。フェタチーズの塩気がきいているので、味付けはごくシンプルに塩こしょうとオリーブオイルで仕上げます。

フェタチーズが手に入らない時は、同じフレッシュチーズのカッテージチーズで代用するといいそうですよ。その場合はあっさりした味わいに仕上がります。具材を切って和えるだけの簡単なサラダですが、フェタチーズを加えることでコクがアップ!それぞれの具材の特徴が上手く合わさりクセになります。

2. ズッキーニのカルパッチョ

見た目も華やかなカルパッチョです。ズッキーニのカルパッチョは、魚が苦手な方にもおすすめです。フェタチーズの塩気とコクにより、味付けも最小限に抑えられます。フェタチーズは少し握るとホロホロと崩れますので、トッピングにも使いやすいですね。パーティーメニューにする際は、グリーンとイエローのズッキーニを組み合わせると鮮やかになりますよ。

3. フェタチーズとたけのこのタルト

ボート型のタルトに角切りにしたフェタチーズとたけのこをのせた、見た目にもおしゃれなレシピです。ガーリックが香るオリーブオイルでたけのこを炒めており、香りも食欲をそそります。

フェタチーズの塩気があるので、ほかに味付けはしていません。スパイシーなものが好みの方は、ブラックペッパーをふると味が引き締まります。パーティーシーンにも大活躍のレシピです。
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