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宗教別!食事のタブー
2020年の東京オリンピックを待たずとも、我が国の国際化は進んでいます。例えば群馬のブラジルタウン、東京高田馬場のリトルヤンゴン、西葛西のインド村などなど。
外国人の方は大抵信仰する宗教を持っているもの。宗教があやふやなのは世界中で日本人だけ、とも言われますね。異文化の方たちと友好的に付き合うには相手の文化を知ること。生きていく上で大切であり欠かせない「食事」の文化……食べてはいけないものを調べてみました。
イスラム教
世界の人口の1/3はイスラム教徒と言われます。ということは、多くの外国人はイスラム教の戒律を守った食事を摂らなければならないということになる。豚肉を食べてはいけない、お酒を飲んではいけない、というのは案外知られているかもしれません。そのほか宗教上の適切な処理が施されていない肉もダメ。うなぎやイカなどもNG。
豚だけでなく、犬や虎などが禁止されているが、それ以外の肉であっても殺し方が正規の手順に従ったものでなければ食べられない。このため、ムスリムは単純に材料表示だけを見て判断することができないためハラールの表示が必要となる。
出典: ja.wikipedia.org
コーランの戒律に則って処理された肉、清められた食品は「ハラルフード」と呼ばれます。最近はハラルフードを売っているお店やハラルフードを積極的に取り入れるレストランなども増えています。
詳しい情報はこちらから
ヒンズー教
インドやネパールに多いのがヒンドゥー教徒。ヒンドゥー教では、牛を「聖なるもの」としているので牛肉は食べません。基本的に殺生を避けたいためにヒンドゥー教徒にはベジタリアンが多いようです。
・先祖の魂が動物の形に生まれ変わっているかもしれないという考えのため、動物は殺したり、食べたりしません。
・卵類も生命の源と考えられているので、食用にしない人がいます。
・ブラーマン階級は、食前に儀式として沐浴し、清潔な衣服を身につけ身を清めます。
・異なったカースト階級の人とは一緒に食事をしません。
ユダヤ教
ユダヤ教徒が多い国はイスラエルとアメリカ。ユダヤ教の食事の決まりは、「コーシェル」と呼ばれます。ユダヤ教は人生そのもの、だというユダヤ教徒。この帽子もユダヤ教の戒律の1つです。
レビ記11章によれば、動物についてはまず草食動物で(ライオンなど肉食類はだめ)、割れたひづめと反芻することが条件です。海や湖に住む生き物では、ひれと鱗のある物は食べていい。
エビ、カキ、タコなどはだめです。鳥については、食べていけない鳥の名、例えばハゲワシなどがあげられています。猛禽類や死肉を食べる鳥などはだめです。
出典: myrtos.co.jp
ひづめが割れていて反芻する動物だけは食べてもいいとのこと。牛・羊・ヤギ・鹿ですね。豚やラクダは禁止です。
モルモン教
モルモン教徒がお酒やコーヒーを飲まないのは知られていることかもしれません。体に良いものを取り入れることを大切にしています。
コーヒー厳禁
末日聖徒(=モルモン教徒)です。
お茶、コーヒーについては「神様との聖約(=聖なる約束)」でとらないのです。私たちの信仰がすべて現代の科学で理由付けられるものではないということをご理解いただければ幸いです。
こんなふうに、宗教によって食べものには厳格な決まりがあります。世界の人々と交流する機会があるならば、こうしたことも基本的な知識として覚えておいたほうが良いでしょう。
▼世界にはまだまだあなたの知らない料理がたくさん!
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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