ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

健康的な食材を表す「まごわやさしい」の合言葉

厚生労働省では、魚介類・野菜の摂取増加や、主食・主菜・副菜を基本にした食生活をする人の増加を目指しています。管理栄養士が、栄養バランスのよい「一汁三菜」の献立を広める学習会もあるようです。

その取り組みのなかでも、健康的な和の食材として「まごわやさしい」に注目しています。「まごわやさしい」の頭文字ひとつひとつに、どんな意味が込められているのか?詳しく見てみましょう。(※1)

「まごわやさしい」が意味する食材

ま=豆

一文字の「ま」は豆を表し、大豆のほか、納豆、豆腐、油揚げといった大豆製品が代表的です。また、大豆は「完全栄養食」と呼ばれることもあり、良質なたんぱく質やミネラル、イソフラボンが豊富。

献立に冷奴や湯豆腐をプラスしたり、大豆水煮を煮物やスープに入れたりすると、手軽に摂れます。(※2,3)

ご=ごま

「ご」に当たるのは、ごま、ナッツ、木の実などです。ごまはリノール酸やリノレン酸、ビタミンE、カルシウム、鉄が含まれています。そのままよりもすりごま、いりごまにしたほうが吸収がよくなりますよ。

ごまは、ほうれん草やブロッコリーと和えたり、ふりかけ感覚でごはんにかけたり、いろいろ使えます。(※2,3)

わ=わかめ

「わ」はわかめをはじめ、ひじき、のり、昆布、もずくなどの海藻類。現代人に不足している食材で、食物繊維やミネラルが豊富です。わかめは酢との食べ合わせで、ミネラルの吸収が高まります。

酢の物のほかにも味噌汁に入れたり、サラダにトッピングにしたり、いろいろ活用してみてください。(※2,3)

や=野菜

「や」は緑黄色野菜、淡色野菜など、野菜全般を表しています。緑黄色野菜のほうれん草やブロッコリーは栄養豊富で知られています。淡色野菜はだいこんやキャベツなど、万能に使える野菜が多いです。

野菜は日本人に不足しがちなので、積極的に補いたいですね。(※1,2,4)

さ=魚

「さ」は魚のことです。種類でいうと、とくに青魚がおすすめです。あじやいわしにはDHA、EPAが含まれています。骨ごと食べると、カルシウムもたっぷり摂れます。

例えばいわしなら甘露煮、梅煮、つみれ煮、蒲焼きなど、おいしい食べ方がたくさんあります。(※2,3)
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