ライター : 前田未希

料理家 / フードコーディネーター

なすと挽肉ではさみ揚げ!満足感のあるおつまみに

今回ご紹介するのは、夏に旬を迎えるなすを使った一品。 なすは油との相性が非常によい食材で、揚げるとトロトロの食感になります。麻婆茄子もおいしいですが、はさみ揚げだと、よりなすの風味が堪能できます。辛味やスパイスが入っていないので、お酒に合わせやすいのも特徴のひとつ。きりりと冷えたビールや日本酒、焼酎のロックと合わせて楽しめますよ。 はさみ揚げにはパン粉をつけて揚げたり、ソースや醤油で食べる方法もありますが、今回は、季節のなすの色が映えるよう素揚げにしました。また、さっぱりとした食べ心地となるよう、甘酢あんで夏向きの味付けに。甘酢あんをからめることで、よりなすのみずみずしさが感じられます。 これからの暑い日にピッタリのボリューム感ですよ。おつまみ以外にも、メインのおかずとしても使えるレシピです。

『とろとろなすのはさみ揚げ』の作り方

分量(2人分 12個)

なす 2〜3本 刻みネギ お好みで A 牛豚合い挽肉 200g A パン粉 大さじ1 A 酒 小さじ1 A すりおろし生姜 小さじ1/2 A 塩・胡椒 少々 【甘酢あん】 B 水 100cc B 醤油 大さじ2 B みりん 大さじ1 B 酢 小さじ2 B 砂糖 小さじ1 B 片栗粉 小さじ1

作り方

①なすは厚さ1.5cmに輪切りし12等分する。
少し斜めに切ると、仕上がりの見栄えがよくなります。輪切りの個数は、なすの大きさに合わせて調整して下さい。その場合、肉だねの数も合わせるのを忘れずに!
②厚みが半分になるよう包丁で切り込みを入れる。
完全に切りはなさないように注意しましょう。
③水にさらして5分ほどアク抜きをする。
なすは包丁で切ると、断面が変色しやすい野菜です。変色を防ぐためにも水にさらしましょう。
④ザルにあけて水気を切る。
油ハネの原因にもなるので、しっかり水気を切りましょう。
⑤切り込み部分に小麦粉をまぶす。
小麦粉をまぶすと挽肉がくっつき、はがれづらくなります。
⑥Aをボウルに入れてよく捏ね、ねばりが出たら、12等分に丸める。
⑦挽肉をなすにはさみ、形を整える。
厚みを均等にしたり、隙間がないようにしましょう。
⑧表面に軽く小麦粉をまぶす。
表面に小麦粉をまぶすことで、余分な水分を小麦粉が吸い、油ハネ防止になります。
⑨170℃の油で揚げる。
⑩なすがしんなり柔らかくなったら、ひっくり返して反対側も揚げる。
中までしっかり火を通すようにしましょう。目安は、なすを箸でつつくとやわらかく、形が変わるくらい。 なすは浮きやすいので、ひっくり返して両面を揚げるようにしましょう。
⑪バットにあけて余分な油を落とす。
⑫Bの材料を混ぜ、弱火〜中火にかけて煮立てる。
火にかける前にしっかり混ぜておきましょう。片栗粉を溶かしきらないと、ダマができる原因になります。
⑬なすのはさみ揚げを加え、全体にあんをからめる。
煮立ててからしばらくすると、とろみがでてきます。とろみは緩めなので、お好みで片栗粉と水の量を調整して下さい。

刻みネギをちらして、完成!

揚げるとなすの皮の紫色が鮮やかになって、見栄えもアップ!トロトロのなすの食感を存分に楽しんでくださいね。 甘酢あんは、少し濃い目の味付けにするのがポイント。中まで味が染みるものではなく、外側にからめる程度なので、くどいのが苦手な方でも大丈夫。とろみを緩めにして、さらっと食べやすくするのもおいしく食べる秘けつです。 できたて熱々はもちろん、冷まして食べるのもおすすめ。しんなりとした外側に甘酢が馴染んで、デパ地下のデリのような味わいに。 お好みで七味唐辛子やからしをつけて、味に変化を出してもいいですね!
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