ミディアムレアがおすすめなのはなぜ?

個人で好みの差はありそうですが、一般的には、ミディアムレアがおすすめされませんか?それはなぜなのでしょうか。

口のなかで、脂がほどよく溶ける

ステーキのおいしさは、「味」「香り」「食感」の3つの要素から成り立っているのです。赤身と脂身が上手く口のなかで溶けて混ぜ合わさった状態が理想的とされています。その脂身が溶け出す温度は40〜55度あたりと言われ、これは人間の口の中よりも高い温度。 そのため、生に近いお肉は口の中では脂が溶けず、あまり食感がよいとは、されていません。しかし、焼き加減をミディアムレアにして、お肉の内部温度を50度前後にすると、お肉の脂身が口の中で溶けて、赤身と脂身が口の中でほどよく融合するのです。

ミディアムレアにする焼き方

① 焼く30分前までには室温に出しておく

お肉を常温に戻しておくことで、熱したフライパンの上にのせた時に、お肉の表面と内部の温度の差が小さくなり、外側と内側の温度がバランスよく上がっていきます。そのため、外側だけ早く焼けてしまい、中は生焼けという状態が避けられます。 また、お肉を冷凍していた場合には、冷蔵庫でゆっくり自然解凍するのがオススメです。

② 焼く直前に塩こしょうを振る

塩こしょうは焼く直前に振りましょう。塩をふって放置しておくと肉の水分が塩によって奪われ、旨味を損なう原因に。塩は直前に振って、旨味を閉じ込めましょう。塩はお肉の甘みを引き立てる岩塩がオススメです。

③フライパンはよく熱しておく

肉を入れた時にジューッと音がする位にフライパンはよく熱しておいてください。フライパンから少し煙が出るくらいが目安です。フライパンをよく温めておく事で、お肉の表面を素早く焼き、余計な焼き時間を省けます。肉汁やよい脂身、うま味成分を逃さずに焼くことができますよ。
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