ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

ししとうの種、食べる?食べない?

みなさんはししとうの種は取りますか?料理にあわせて、取ったり、取らなかったり……ピーマンと違って細くて小さいため、取るのは結構面倒だとお思いの方も多いはず。 また、ししとうの種は辛いのかどうか、今まで気にしなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、ししとうの種に関する疑問と、ししとうのおすすめレシピをご紹介します。

そもそも、種は食べても大丈夫?

ししとうの種は食べられる

たとえば焼き鳥屋さんに行くと、ししとうの串焼きを注文する方も多いですが、その際、種は取らずにそのまま食べる場合がほどんどですよね。つまり、ししとうは種のまま食べても大丈夫なんです。

ししとうは熟す前に収穫されて、出荷されます。ですので、白くてやわらかい種は食べても問題ありません。新鮮なししとうの見分け方は、後ほど詳しくご紹介しますが、種にも栄養が多く含まれており、むしろ、ししとうは丸ごといただいて欲しい野菜といえます。

しかし、何本かに一本の割合で、すごく辛いししとうにあたってしまうこともありますよね。種が辛いせい!と信じて、種を取り除いてきた方も多いのでしょう。そこで次は、種の辛さについてお話します。

ししとうの種は辛いの?

結論からいうと、種が辛いというわけではありません。辛いししとうは、全体も辛いのです。もちろん種にも多く成分が含まれていますが、辛いししとうは、種を取り除いたとしても、辛いんです。種が辛いと思って中身を取り出しても意味がない、といえるでしょう。 ちなみに、へたは本当に辛いので、確実に取り除いてから食べるようにしてくださいね。 また、辛いししとうの見分け方には諸説あります。形がいびつだったり、種が少なかったり、香りが強かったり。そのほかにも4月、8月~9月頃に収穫されるししとうが辛い、という説もあるようです。 また日がたつにつれ、種が熟成して辛さが増してしまうので、できるだけ新鮮なうちに調理すれば、多少辛さを回避することができるかもしれませんね。

ししとうの種の取り方

辛さは良しとして、種があると食感が悪いから苦手、面倒でも取るという方もいるようです。そんな方のために、続いては、簡単に種を取る方法をご紹介いたします。 まず、へたを取ってしまいます。そして、種と外側の実の間につまようじを入れ、ぐるりと一周させます。それから、実と種をはがすように、下から穴の入り口に向けて、もみもみしていきます。最後に穴を下に向けて、上の部分をポンと弾くと面白いように出てきます。 やり始めると、楽しくて、あっという間に終わってしまいます。お料理の種類によっては、ひと手間かけて、上品な食感のししとうを味わうのもおすすめです。

ししとうの種が黒い!

種を取っていて、黒い種が出てきてびっくり!なんていう経験もありますよね。実はそれ、鮮度が落ちてきたサインなのです。 ししとうは、種やへたから劣化が始まります。また先にも記載したように、日が経つにつれて辛さも増していくため、注意が必要です。ただし、実自体が腐っているわけではありません。種さえ取ってしまえば、十分に食べることが可能です。 買って少し日がたってしまったら、念のため、種の様子を確かめてから調理しましょう。

ししとうが腐ったらどうなる?

ししとうは、へたや種が変色することからはじまり、全体に張りがなく、しだいにくたくたになり、変色していきます。そして、カビが生えたり、糸を引いたり、おかしなにおいがし始めたら捨てるようにしましょう。

夏は高温多湿で特に腐りやすいですので、乾燥防止のため、ポリ袋にいれ、冷蔵庫で保存すると良いですよ。
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