ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

砂糖は賞味期限の表示が必要ない食品

日々の食卓や料理に欠かせない砂糖。毎日のように使うご家庭も多いでしょう。実は、砂糖には賞味期限がないことをご存じでしょうか?

砂糖はJAS法でも賞味期限の表示を省略できる食品に定められており、明確な賞味期限がありません。そのため長期にわたり使用していても、間違った保存方法をしていなければ基本的には変質することがないのです。(※1)

黒砂糖やガムシロップは賞味期限に注意

上白糖、グラニュー糖、三温糖などの砂糖に賞味期限はありませんが、黒砂糖やガムシロップなど、種類によっては賞味期限が定められているものもあります

水分量が多く、精製度が低い砂糖には賞味期限の表示があるのがポイント。悩む場合はパッケージをよく確認してみてくださいね。

食べられない砂糖のサイン

捨てるべき状態

  1. 砂糖が湿気って溶け出している
  2. 変色している
  3. ダニが繁殖している
砂糖は基本的には賞味期限がなく長期保存が可能な食品ですが、開封・未開封に関わらず、湿気で溶け出すような状態になったり、部分的に変色したりした場合は廃棄の目安と思って良いでしょう。

虫やダニに注意して!

砂糖は乾燥した状態で保存できていれば、虫やダニが発生しにくい調味料とされています。しかし袋に小さな穴が開いていたり、開封口がきちんとしまっていなかったりすると虫が繁殖するおそれが。

またシンク下や湿気の多い所で保存をしていると、まれに虫やダニがわいてしまう原因となるため注意が必要です。袋で保存する場合は穴が開いていないか確認し、しっかりと封をして保存するようにしましょう。

砂糖の上手な保存方法

Photo by pomipomi

砂糖は温度変化にとても敏感な調味料なので、温度の高い場所での保存NG。湿気や乾燥にも弱いため、未開封・開封後に関わらず常温で直射日光の当たらない、空気の乾いた場所が適しています。

またシンクまわりは水気が多く、カチカチに固まりやすくなるので要注意。比較的手が届きやすい、キッチンの上の戸棚等がおすすめです。

開封後の保存の仕方

一度開封してしまった砂糖は、しっかりと密封できる容器に移し替えましょう。カチカチに固まった砂糖の塊は、一度湿気を含んだあと乾燥してしまうのが原因です。

湿気が入らないようにあらかじめ密閉容器に移し替え、湿度の低い冷蔵庫などの冷暗所に保存するのがおすすめですよ。
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