橙(だいだい)

お餅の上にのっているオレンジ色の果物は「橙(だいだい)です。橙は、その年になった実を落とさずに何年も新しい実をつけていきます。何代もの橙がひとつの木についている性質を家族に見立て、家系代々の繁栄を願う縁起物として飾られているそうです。

御幣(ごへい)

Photo by Snapmart

紅白で稲妻状に折られている紙には「御幣(ごへい)」という名称があります。四方に大きく手を広げ繁栄するようにとの願いが込められているそうです。紅白の色はめでたさの演出だけではなく、魔除けの意味もあるんだとか。ちなみに白一色のものは「四手(しで)」と言います。

四方紅(しほうべに)

お餅の下に敷く白地に赤い縁取りの紙は「四方紅(しほうべに)」と呼ばれています。四方を紅で縁取ることで、天地四方の神を敬い、災いを跳ねのけ、一年の繁盛を祈願するという意味があるそうです。

裏白(うらじろ)

緑色の葉っぱはシダという植物の一種で、「裏白(うらじろ)」という名称があります。葉が左右対称に生えることから夫婦円満を意味するとともに、古い葉が落ちずに新しい葉が出てくる特性からは、家族の繁栄も祈願しているそうです。

また裏白の葉は裏側が白いので、心に裏表がない「清廉潔白」を表現しているとも言われています。

鏡餅の飾り方

神聖な意味を持つ鏡餅は、正しく飾って丁重に歳神様をお迎えしたいもの。ここでは鏡餅を飾るときに用意するもの、正しい手順をご紹介します。参考にして、お正月に正しく鏡餅を飾れるようになってくださいね。

用意するもの

用意するもの

  1. 三方(もしくはお盆)
  2. 四方紅(もしくは半紙)
  3. 裏白
  4. 餅(大小ふたつ)
  5. 御幣
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ