欧米の場合

フランスは「いただきます」はありませんが、食事の前にBon appetite! (ボナペティ!と互いに声をかけ合うのが一般的です。 イタリアではBuon appetito! (ブオナペティート!/ブオナッペティート!)ドイツ語はGuten Appetit !(グーテン アペティート!)と言います。 日本語の「いただきます」という意味合いよりは、英語のLet's eatと、感覚は似ているかもしれませんね。

中国・台湾の場合

中国や台湾には「いただきます」がありません。家族で食事をする時に「食べるよー」と声をかけることはあっても、いわゆる日本の「いただきます」のような言葉は存在しないんです。
世界でも日本のように「いただきます」を言う国は珍しいようです。こういったことから、海外からも「いただきますってなんて素敵な言葉なんだ!」といった評価を受けているそうですよ。そう考えると素敵な文化を持った日本がなんだか誇らしいですよね。

ごちそうさまの本当の意味

「ごちそうさま」の語源、「馳走(ちそう)」には「走りまわる」「馬を駆って走らせる」「奔走(ほんそう)する」といった意味合いがあります。お客さまのために美味しい食べ物や、もてなしを用意するためにかけまわることから、「ごちそうさま」という言葉が生まれました。 ちなみに、英語では「ごちそうさま」という表現はありませんが、料理をしてくれた人、ご馳走になった人に対して感謝に気持ちを述べる文化はあります。料理を提供してくれた人、あるいは人たちに対し、「That was really wonderful, thank you.」と食べ物を褒めて、感謝の気持ちを伝える言葉をかけるようです。

「いただきます」は日本の素敵な文化のひとつ!

何気ない挨拶ですが、このようにして考えると、日本の食文化の魅力に改めて気付かされます。「いただきますってどうして言わなきゃいけないの?」とお子さんに聞かれたら、食卓で日常的に使える、素敵な挨拶なのだということを教えてあげてみてください。 食材や食事に携わってくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに、今日もおいしく食事をいただきましょう。
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