ライター : yuco_1111

監修者 : 渡辺 りほ

管理栄養士

炭水化物と糖質の関係性

ダイエット中は、食べたいものを我慢すると同時に、なるべく炭水化物や糖質を控えることを意識して食事に気を配りますよね。ダイエットの常識として、脂質と糖質の摂取はなるべく控えめにしたいものです。脂質は油とわかりますが、糖質とは砂糖など甘いもののこと、と漠然ととらえてはいないでしょうか。

糖質を制限するダイエットがすっかり定着していますが、糖質制限ダイエットでは、ごはんやパンなどの炭水化物も制限対象になっていますよね。炭水化物と糖質、なんとなく太りそうというイメージでひとくくりにされていますが、同じもののようでいてじつは異なるものなのです。

そもそも炭水化物とは

炭水化物抜きダイエット、糖質制限ダイエットという減量方法があります。よく似ているため、「炭水化物と糖質は同じもの」だと思っていませんか?違いを見ていきましょう。

重要なエネルギー源

そもそも炭水化物とは、活動のエネルギー源になる大切な栄養素のこと。脂質やたんぱく質と並んで、「三大栄養素」のひとつです。一日に必要なエネルギーの50〜65%を炭水化物から摂り入れることが目標とされていることから、とくに重要な栄養素だとわかりますね。(※1)

「炭水化物」のなかの「糖質」

炭水化物は「糖質」と「食物繊維」のふたつに分類できます。糖質は消化酵素で消化できる炭水化物を、食物繊維は消化できないものを指します。炭水化物とは、糖質と食物繊維の総称なのです。

炭水化物と糖質の違いを抑えておけば、ダイエット中に控えたほうがよい食品を理解しやすくなります。ダイエットをはじめる前に、炭水化物と糖質の違いを理解しておきましょう!(※1)

炭水化物のはたらき

わたしたちが身体を動かす際には筋肉を使いますよね。炭水化物が体内に取り込まれることで、筋肉を動かすのに必要なエネルギーに変換されます。また、脳にもエネルギーが必要です。

主な炭水化物のはたらきは、身体や脳を動かすためのエネルギー源になること。しかし、糖質と食物繊維は体内で別のはたらきを担っています。それぞれの役割を確認しましょう。(※1)

糖質のはたらき

糖質のはたらきは主にふたつあり、「エネルギー生成」と「燃料の貯蓄」。炭水化物の代表的な作用である、身体や脳を動かすエネルギー源になるのは、食物繊維ではなく糖質です。(※1,2)
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