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こんにちは!僕ホモちゃん♩
森永乳業の人気商品である「牛乳プリン」。甘すぎずやさしい食感が口に広がる昔ながらのデザートです。白いプリンとしてお馴染みの牛乳プリンですが、商品を探す際に目印となるのは、顔がかいてある太陽のキャラクターではないでしょうか。よく見ると怒っていたり笑っていたりソバカスがあったり、表情豊かなパッケージがかわいいですよね。
さてこのキャラクター、実は名前があるってご存知でしたか?その名も「ホモちゃん」です。名前を知ると、えっ、どういうこと……?とドキッとしてしまう人もいるかもしれませんね。プリン×ヨーグルトの白い恋愛…なんて想像をしてしまうところですが、もちろんホモちゃんは男色家、という設定があるわけではありません。
なんでホモ?
名前の由来
では、ホモちゃんの「ホモ」は何が由来なのでしょうか?それは、「均質化」を意味する「ホモジナイズド(homogenized)」からきているのです。
均質化とは、牛乳を飲みやすくするた工程のひとつです。牛乳の中には脂肪球(脂肪のつぶ)があります。牛乳は時間が経つとクリームのような膜ができます。これは、脂肪球同士がくっつき合って浮いてきてしまうからなのです。脂肪が浮いた牛乳は、栄養吸収をさまたげる原因となります。
そこでホモジナイザー(均質化)という工程で脂肪球を小さくし、脂肪球がくっつかないようにしているのです。
お目見えは森永ホモ牛乳
ホモちゃんのお目見えは昭和27年。当時発売された「森永ホモ牛乳」に描かれていたようです。今でこそ牛乳を大量生産する際に使われるホモジナイザーという工程ですが、当時はとても珍しいことだったそうです。英語もそう多くは使われていない時代でしたし、かといって「牛乳を均質化している」ということも、それがどういうことなのか理解しにくいですよね。
ホモちゃんというキャラクターを看板にすることによって、親しみやすく、かつ商品の特徴をさりげなくアピールしようと考えられたのかもしれません。
なぜ太陽なの?
名前の由来については理解できたとしても、次に気になるのは「なぜ太陽なのか?」ということですよね。大丈夫です、こちらについてもきちんとした理由があります。
それは牛乳と太陽の相性の良さです。牛乳はカルシウムが多く含まれることで知られていますが、カルシウムはそれだけでは体に吸収されにくいことをご存知でしたか?吸収の手助けとして、ビタミンDが必要になるのです。このビタミンDは陽の光を浴びることで体内に作られます。牛乳を飲んで日光浴をすると丈夫な骨がつくられるというわけです。
また、「森永ホモ牛乳」はビタミン入りの牛乳としても販売されていました。太陽は明るく元気なイメージがあるので、朝に牛乳を飲むことを想定してもピッタリなデザインですよね。
街中にはホモだらけ!
「森永ホモ牛乳」のキャラクターだったホモちゃんですが、「森永ホモ牛乳」が販売されなくなった今では「森永牛乳プリン」の顔として活躍しています。コンビニやスーパーでは定番商品として並び、たくさんのホモちゃんを目にします。
そして実は、商品内だけにはとどまらずタオルやグッズ展開もしています。また、昭和27年から存在するキャラクターというだけあって、牛乳配達に使われていた木箱にプリントされていたり、ホモちゃんが描かれている看板もあります。古い街ならそれらを目にする可能性も高いですね。
木箱に看板にTシャツにタオルに手にはプリンというように、見渡せばホモホモホモホモホモちゃんだらけ!という街が存在するかもしれません。
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