ライター : 堀田 らいむ

webライター

「喫茶マドラグ」とは

みなさんは「喫茶マドラグ」をご存知ですか?京都にある由緒ある喫茶店で、だし巻き卵のサンドイッチでも有名です。 店名は、オーナーの奥さんがファンだったフランスの女優が持っていた別荘の名前が元になっています。また、京都には昭和38年から約50年ほど愛され続けた、「喫茶セブン」という名店があり、喫茶セブンのご主人が亡くなった後、遺志を引き継いだのが「喫茶マドラグ」。そのようなこともあり、店の表には昭和の雰囲気漂う「喫茶セブン」の看板や、店内の雰囲気もそのまま残されています。 さらに、「喫茶マドラグ」では、京都で惜しまれつつ閉店した昭和20年創業の洋食レストラン「コロナ」のオーナー直伝の、絶品玉子サンドの味も継承しています。関西の名店の伝統をいっぱい引き継いでいるんですね。

お店のアクセスと雰囲気

「喫茶マドラグ」は、京都市営地下鉄の烏丸御池駅から徒歩9分ほどの場所にあります。マンガミュージアムを左手に見ながら烏丸通を進み、押小路通を二条城の方向である西へ5分ほど行くと、喫茶マドラグにたどり着きます。 お店に入ると、昭和の喫茶店のレトロな雰囲気が漂い、とてもおしゃれな空間があらわれます。高い天井と明るすぎない照明に、なんとも落ち着くでしょう。 また、店内の素敵なインテリアには、すでに閉店した有名店「名曲喫茶みゅーず」から引き継いだものも多々あるそうですよ。昭和の喫茶店を思わせる懐かしい食器たちにもホッと癒されます。

京都の玉子サンドは「だし巻きサンド」

そんな「喫茶マドラグ」で絶大な人気を誇るのが、コロナの玉子サンドイッチ。 京都の玉子サンドは、だし巻きサンドが主流。関東で玉子サンドといえば、ゆで玉子をつぶしてマヨネーズで和えた玉子サラダを挟んだものですが、関西では、分厚い卵焼きを挟んだものが多いんです。同じ関西であっても、場所によってだし巻きだったり、厚焼きだったりとサンドする卵の種類が違うようです。 京都であればふわふわのだし巻き玉子がサンドされているところが特徴的です。だし巻き卵はおかずとして食べるのが一般的ですが、食パンと合わせてもとてもおいしいんですよ。

絶品!老舗の味を受け継ぐ玉子サンド

コロナの玉子サンドイッチ ¥680
これこそが、惜しまれつつ閉店した老舗洋食レストラン「コロナ」のオーナー直伝の味、絶品玉子サンドイッチ! 分厚い京都のだし巻き玉子をサンドした、ふわふわの玉子サンド。大きめの卵は4つ使って作る卵焼きを同じくふんわり分厚い食パンでサンド。パンには片面にマスタード、もう片面にはオリジナルデミグラスソースが塗られています。それがアクセントになってだし巻き卵が引き立ち、とてもおいしい逸品に仕上がっています。 「コロナ」のオーナー直伝の玉子サンドの基本はそのままに、少し改良を加えることでよりおいしくなった玉子サンドイッチは、「喫茶マドラグ」で不動の人気を誇っています。

洋食料理もおいしい

「喫茶マドラグ」では、玉子サンドイッチ以外にも懐かしい味の洋食料理を堪能することができます。お財布にもやさしく、ぜひ一度食べてみたくなること間違いなし!

鉄板ナポリタン

中でも人気なのがこちらの鉄板ナポリタン。細めのスパゲッティを少し硬めに茹で上げ、自家製のブレンドケチャップで味付けをした絶品ナポリタンは、卵を流したアツアツの鉄板に盛られて出てきます。スパゲッティを半熟卵に絡めながら食べるのが最高においしいそう! 卵を流した鉄板ナポリタンは、店主の奥さんの実家がある三重県ではよく見られる調理法なんだとか。三重県では、喫茶店のみならず家庭でも作られているようですよ。お店には、他に鉄板カレーナポリタンという変わり種もあります。試してみたいひと品ですね♩
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