ライター : 堀田 らいむ

webライター

どうしたら炭酸が抜けにくくなるの?

シュワッとおいしい炭酸飲料。でも時間が経つと炭酸が抜けて、のどごしが悪くなってしまうのが悩みのタネですよね。どうしたら炭酸は抜けにくくなるのでしょうか?今回は炭酸が抜けにくくなる方法を詳しくご紹介します!炭酸が抜けてしまった飲みものを活用するテクニックもお伝えするので、チェックしてみてくださいね。

そもそも「炭酸」とは

炭酸ガスは二酸化炭素のことで、化学式はCO2。炭素や有機化合物(木や石油など)が燃えたり、発酵したりすることによって生成する炭素の酸化物です。大気中に0.04%程度含まれており、それ自体は無害な物質で、水H2Oに溶ける性質があります。 二酸化炭素が水に溶けると、一部の二酸化炭素分子は水の分子とくっついて、炭酸H2CO3になるので、炭酸を含んだ水という意味で「炭酸水」と呼ばれています。

どうして炭酸は抜けるの?

実際には、炭酸ガスが水と引っ付いて炭酸を生じる反応はなかなか進みません。生成した炭酸も炭酸ガスと水に分解してしまいます。なので、ほとんどが炭酸ガスのまま水に溶けており、すぐに大気中に抜けてしまいます。 炭酸飲料メーカーは、水を2~4℃に冷やし、圧力を加えて炭酸ガスを溶け込ませています。サイダーで内容量の4倍ほどの炭酸ガスを溶かしているとのこと。出荷される炭酸飲料は密閉されていますので、炭酸ガスが抜け出すことでペットボトル内部の圧力が上昇するため、ある程度以上は抜け出しません。 ところが、フタを開けると圧力の影響がなくなるので、大気中にどんどん放出されてしまいます。その放出される過程で形成されるのが泡(気泡)です。振動や衝撃を加えたり、温度が上昇した場合などは、炭酸ガスが外に勢いよく出ようとして、飲料水を巻き込んで、噴出することがあります。

炭酸が抜けにくくなる方法

フタを強くしめる

炭酸飲料はペットボトルのフタを開けると、ペットボトル内部は大気圧(1気圧)になるので、飲料の中から炭酸ガスが一気に抜け出していきます。炭酸ガスそのものにより空間の圧力が上ると徐々に落ち着いてきますが、フタを閉めないと大気圧のままであるため、飲料の中の炭酸がなくなるまで抜け出し続けてしまうんです。 そのため、ペットボトルのフタをしっかりと閉めることが大切。最後までキュッとしめないと、フタのすきまから空気やガスが漏れてしまいます。

保存中に倒れないようにする

飲みかけのペットボトルを横に倒して置いておくと炭酸が抜けやすくなります。立てても横に寝かせても、飲料が満たされていないペットボトル内部の体積は同じです。 しかし、横に寝かせると、液体と空気が接する面(気/液界面)が広くなるので、液の内部から炭酸が抜けやすくなります。飲みかけのペットボトルは倒さないように保存しましょう。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ