ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

監修者 : 渡辺 りほ

管理栄養士

栄養満点の新野菜「リーキ」ってなに?

「リーキ」という言葉を聞いたことがありますか?名前だけ聞くと、工具や洋服のブランドのようですが、実は野菜の一種です。

リーキとは「西洋ネギ」を指し、一番見た目が似ている野菜は「白ネギ」。根が太く、とくに群馬県で作られている「下仁田ネギ」によく似ています。日本ではまだあまりなじみがありませんが、実は栄養満点。とくにグラタンにすると、とってもおいしいですよ。(※1)

リーキの特徴

リーキは地中海沿岸原産の野菜のひとつであり、別名はリーク、セイヨウネギ、ニラネギなど。フランスではポワロー、イタリアではポッロと呼ばれることから、市場では「ポロネギ」という名が付けられていることもあります。

旬と生産地

国内産のリーキは、秋から冬にかけて流通しています。ねっとりとした食感と上品な風味を活かしてポタージュにやグラタンにするほか、じゃがいもとの相性がよいため、香味野菜としても利用可能です。

国内産リーキの生産量は非常に少なく、静岡県や長野県などで少量作られている程度。直売所で並ぶことが多く、近所のスーパーで見かける機会はあまりないでしょう。

なお、輸入品のリーキは、一年中出回っていますよ。ベルギーやオランダなどのヨーロッパ、もしくはオーストラリアやニュージーランドのオセアニアから輸入されています。

価格帯

以前は1本1,000円ほどと高値だったリーキですが、最近では1本数百円で売られるようにもなってきました。それでもほかの野菜に比べるとまだ高いですが……。百貨店や輸入品を多く取り扱っているスーパーなどでは見つけられるかもしれませんので、その際はぜひ手にとってみてくださいね。

ネギとの違い

リーキは、白ネギと同じように、円筒形で細長く、白い部分と葉の緑の部分に分かれています。白ネギとの違いは、リーキのほうが太く、さらに根本が太くなっているという点。また、葉の部分がV字型で、ニラの葉のように平らにつぶれているのが特徴です。

味は一般的なネギよりまろやかで、クセがありません。さっとゆでるとトロリとし、やわらかいのに煮崩れせず、自然な甘みがあります。ネギ特有の刺激臭が少ないため、ネギが苦手な人でも、リーキなら食べられるかもしれません。(※1)

リーキの栄養素

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ