エバミルク(無糖練乳)

「無糖練乳」とも呼ばれるエバミルクは、牛乳を加熱殺菌して2~3倍に濃縮したもの。エバミルクに砂糖を加えたものがコンデンスミルクです。

原材料が牛乳のため、スキムミルクの代用にうってつけ。スキムミルクの代用で使うとより濃厚になるのが特徴。実際に代用する際は、水分を加えて薄めて使うようにするといいですよ。

生クリーム

生クリームは動物性脂肪(乳脂肪)=生乳のみを原材料にしたもののことです。脂肪分を取り除いたスキムミルクとは原材料的には正反対ですが、代用で使うこともできます。

スキムミルクの代わりに使うとコクや風味が豊かになり、リッチな仕上がりに。ただし量が多すぎると風味がかなり変わってしまうので、少量から試すのがおすすめです。

プロテイン

プロテインは牛乳や大豆などのたんぱく質を原料にした食品。ミルク風味のプロテインならスキムミルクの代用が可能です。

ただし、あっさりとした味わいのため、コク出しに使うことはむずかしいでしょう。プロテイン特有の風味が味を損なう可能性があるため、代用する際は少量から試すことをおすすめします。

スキムミルクの代用に向かないもの

スキムミルクの代用に向かないのは、ヨーグルトやコンデンスミルクなど。

ヨーグルトは乳製品ですが発酵食品のため酸味があり、ミルク感を出すのもむずかしいです。また水分量が多いため、料理が水っぽくなったり、食感が悪くなったりする可能性もあります。

コンデンスミルクはコクを出すことはできますが、甘みが強すぎるのが難点。代用として使うと、強い甘みのせいで料理の味を損ねてしまう可能性が高いでしょう。もしもパン作り・お菓子作りで使う場合は、少量のみ加えるといいですよ。

スキムミルクを牛乳で代用するときのポイント

牛乳で代用するときの計算方法

スキムミルクを牛乳で代用する際は、スキムミルクの10倍量の牛乳に置き換えて、そのぶん水分量を減らします

たとえば5gのスキムミルクを牛乳で代用する場合は、50gの牛乳を用意し、レシピの水分を45g減らしましょう。スキムミルク10gなら、牛乳を100g用意し、水分は90g減らします。

ホームベーカリー(パン作り)で牛乳を使うときのポイント

ホームベーカリーでパン作りをおこなう際も、基本的に上記と同じ方法で代用可能です。たとえば、もともとのレシピで「スキムミルク10g、水180g」が必要だった場合は、「牛乳100g、水90g」で置き換えればOK。

ただし、スキムミルクを使った場合に比べて仕上がりに違いは出ます。牛乳を使うと生地が締まった感じになり、乳脂肪分が加わるぶんコクが出やすいですよ。もしふんわりボリューミーな仕上がりにしたい場合は、スキムミルクを使うほうが無難でしょう。
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