cao_lifeさんのように撮るには

cao_lifeさんのように、見ていてほっとするような朝食写真を撮るにはどうすればいいのでしょう。その作品の特徴を踏まえて、そのコツを考えてみました。

写真はカメラで撮りましょう

cao_lifeさんの作品を見る限り、おそらくはいつも同じ機材で撮影しているはず。被写体の歪みの具合を見る限り、50mmくらいのレンズがついたカメラを使っているのでは。物の写り方というのはレンズの影響を大きく受けるので、似たような写真を撮りたいと思うなら、同じような機材で撮れば、まずは一歩近づくことができるでしょう。

撮影時間は朝

条件をそろえようと思うなら、朝、撮影を行いましょう。人工の光源を用意する必要はありません。窓から差し込む自然光だけで十分です。cao_lifeさんの作品は基本的に適度な露出に抑えられているので、よほど天気の悪い日でない限り、似たような明るさの写真を撮ることはできるはず。 時間を合わせる理由は、陽の光は午後になるとだんだん色を帯びていくから。色のトーンは写真の雰囲気を一変させる要素なので、可能な限り合わせたほうがよいでしょう。

演出はひかえめが◎

インスタグラマーには、食事とあまり関係のないものを画に入れておしゃれに魅せる方も多いですが、cao_lifeさんのような写真を志向するなら過度な演出はひかえましょう。 たとえば、器の外に食べないフルーツをばらまいたり、お花を飾ったり、大きなお皿にソースで絵を書いたりということをすれば、まるで違う作風となってしまいます。 そうしたことを考えるより、いろいろな器をどう使うか、画が地味にならないよう色を加えるにはどうすればいいか、という点に気を配ってください。

色使いにこだわりを

cao_lifeさんの写真が、華美でないまでも華やかに見えるのは、赤・黄・緑などの色を使うよう意識して撮られているからです。 特にパン食の朝ごはんは全体の色合いが茶色に寄りがちなので、先にあげた色をどう使うか、工夫してみましょう。赤ならトマトやパプリカ、黄色ならたまごの黄身やレモン、コーン、パプリカ、緑なら葉物野菜や豆類、ピーマンなどを上手に使うことで、自然に入れ込んでいけるはず。 もうひとつ、色は多いほうがいいですが、フルーツはひかえめに。フルーツの多い朝食はおしゃれかもしれませんが、多用すれば、cao_lifeさんの作品のようなあたたかみのある画からは離れていってしまいます。ぜひ、温度が感じられる食事を被写体にするようにしてください。

余白を少なくする

しっかりとスペースを埋めるよう意識してください。空いた場所があるならグラスや小鉢、調味料のボトルなどを入れてみる。また、ランチョンマットを器の下に入れてみる。そういうふうにしながら、できるだけ余分な空間ができないようにしてください。 人気のあるインスタグラマーの中には、余白を上手に使う撮影者も多いですが、この作業を続けていると写真が上手くなりますよ。
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