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アンヂェラスは浅草きっての老舗カフェ
「アンヂェラス(Angelus)」は、昭和21年から浅草で親しまれている老舗のカフェ。「ダッチコーヒー」とよばれる水出しのコーヒーや店名にもなっているロールケーキは、多くの人の心を掴んで離しません。
財界人や地元の名士など多くの著名人が足しげく通っていた浅草きっての名店としても知られ、現在でもファンが大勢います。
かつて常連だった著名人
かつて常連だった著名人には、『雪国』の川端康成や『鬼平犯科帳』で知られる池波正太郎、『鉄腕アトム』でお馴染みの手塚治虫などそうそうたる名前が並んでいます。作品を読んだことがなくても名前は聞いたことがあるという人ばかりですよね。
そんな日本を代表する文豪や漫画家が愛したお店がいったいどんなところなのかますます気になってきたのではないでしょうか。今回は、そんな「アンヂェラス」の魅力をたっぷりとご紹介。著名人とスイーツの逸話にも注目です。
店名の由来とお店の場所は?
お店の名前は、初代店主の奥さんがクリスチャンだったことから、"聖なる鐘の音"を意味する「アンヂェラス(Angelus)」と名付けたとのこと。「アンヂェラス」に一度行ったことがある人のなかには、なるほどと思った方もいるのではないでしょうか?
「アンヂェラス」は、浅草雷門のほど近くにあり、浅草駅からも徒歩3分ほどで着くため、参拝の帰りに寄るという方もいるそうです。
昭和が香るヴィンテージ感
昭和の香りが漂うレトロな外観がいい味を出してます。入口のショーウィンドウには、カラフルなパフェやドリンクのサンプルが……!どれにしようか入る前から悩んでしまいそうです。
1階~3階まであり、平日は1階〜2階禁煙席、3階が喫煙席となっています。土日は完全禁煙とのことなので、煙草を吸っている方は注意をしてください。
一歩店内に足を入れれば、現代とは思えないほどヴィンテージな空間が広がっています。店内は、欧風の教会のような内装をイメージして作られたそう。たしかに欧風レトロな雰囲気が漂っていますよね。
テーブルやイスは創業当時のものなのだとか。傷んだところを張替えたりしながら現在まで使っているとのこと。文豪が座ったイスが今も残っているなんて夢がありますよね。
昔から変わらぬ味のロールケーキ
お店の看板商品は、店名にもなっている「アンヂェラス」(320円)というロールケーキ。チョコとホワイトの2種類です。しっかりとコーティングされたチョコレートがひときわ美しく、フォークを入れるのをためらってしまうほど。
昔懐かしいバタークリームを使ったロールケーキは、甘さがしっかりと感じられるため、コーヒーと愛称がよさそうです。生地はふわふわというよりは、しっとり。食べごたえがあります。
上品な甘さが好きという方にはホワイトの「アンヂェラス」を、甘さを存分に感じたいという方にはチョコの「アンヂェラス」がおすすめです。
最近はあまり見かけなくなったバタークリームを使ったケーキですが、「アンヂェラス」では現在も販売中とのこと。バタ―クリームがたっぷりと使われた「デコレーションケーキ」(3号:830円)を食べて子供のころを思い出してみてはいかがでしょうか?
ダッチコーヒーの名店
「アンヂェラス」と切っても切れない関係にあるのが「ダッチコーヒー」(600円)です。
「ダッチコーヒー」とは、水で作ったコーヒーのことを指します。”ダッチ”はオランダという意味で、オランダ人が水をろ過して飲むことから「アンヂェラス」の店主によって「ダッチコーヒー」という名前がつけられたそうです。
「ダッチコーヒー」発祥のお店でもある「アンヂェラス」のコーヒーは、すっきりとしたなかにも軽やかな苦みが感じられる味わい深い一杯。「アンヂェラス」と一緒に注文したいですね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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