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フライ?フリット?その違いとは
洋食の揚げものといえば、あなたは何を思い浮かべますか?
ほとんどの方が「フライ」を連想するかと思いますが、最近では「フリット」という名前の揚げもの料理もメニューに並んでいることがありますよね。
そこで浮上する疑問。
「フライ」と「フリット」って、何が違うのでしょうか?
どちらも揚げものを表す言葉ですが、使い分けるからには違いがあるはず。では、「フライ」と「フリット」の違いをお話ししましょう。
ポイントは“衣”
「フライ」と「フリット」。なんだかよく似ている名前ですが、どうやらその違いは“衣”に隠されているようです。
パン粉をつける「フライ」
フライは一般的に、食材を小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけて揚げたものを指します。フライ料理は日本でも昔から親しまれているので、その違いを認識していたという人も少なくないと思います。
衣にメレンゲを加える「フリット」
一方、フリットは食材に、小麦粉・卵黄・油・牛乳・塩、そしてメレンゲの入った衣をつけて揚げたものを指します。メレンゲとは、みなさんご存知のように卵白を泡立てたものです。メレンゲを衣に使うことで、外はカリカリ、中はふわふわといった仕上がりになります。(参考;『総合 調理用語辞典』公益社団法人 全国調理師養成施設協会)
ただし最近ではビールや炭酸水、ベーキングパウダーなどで、メレンゲを使わずにふんわりとした食感を出しているものもフリットと呼ばれています。
ちなみに、フリットと似たような名前の料理で「フリッター」というものがありますね。このふたつは、とくに違いはないとされています。衣にメレンゲを加えて作る揚げものを、イタリア語ではフリット、英語ではフリッターと言うのです。また、フランス語ではベニェと呼ばれます。
▼メレンゲを作るのって実は簡単♪
「チップス」について
先ほどフリットとフリッターは、指すものは同じでイタリア語と英語の違いだと説明しました。そこでもうひとつお話ししておきたいのが、「チップス」という言葉についてです。
チップスと聞くと、わたしたち日本人は「ポテトチップス」をイメージしますよね。いわゆるジャガイモをスライスして揚げた、アレです。しかし、“フィッシュ&チップス”で有名なイギリスでは、チップスというと「フライドポテト」を連想します。ジャガイモをスティック状にして揚げたものですね。
少しややこしいですが、頭に入れておけばイギリスを訪れる際に混乱しなくて済みそうです。ぜひ、覚えておいてくださいね。
▼「チップス」を手作りしてみる?
おわりに
いかがでしたでしょうか?
ひと言で「揚げもの」といっても、その種類はさまざま。それぞれ定義もきちんと定められているので、覚えておけば日本ではもちろん、海外を訪れた際に足を運んだレストランできちんとメニューを選ぶことができますよ。
▼この違い、知ってる?
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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