ライター : BBC

帯広の立ち食い処「YUI(結)」が素敵

北海道帯広市にある立ち食い処「YUI(結)」。ここは十勝の恵みを生かしたかけそばやうどんが味わえるお店です。一見特に変わらないお店なのですが、ここには素敵なシステムがあると話題になっています。それは「ゴチメシ」というものです。
このゴチメシというシステムは、店外にある看板に書かれている通り、お店のメニューを誰かが先に払ってくれたお金で、なんと無料で食事ができるもの。誰かが先払いしてくれてるのでご馳走になれるのです。森農園の小麦と白井農場のそばを使用した特注麺を使った小麦粉のつなぎが半分の太麺の田舎そばや、全粒粉を使ったうっすらと茶色のうどんなど、かけそばとうどんのトッピングを含めて様々なメニューがゴチメシに並んでいます。

Twitterで話題!

Twitterでも話題になっているようで、「これ素敵だなあ。学生の時に何回かお世話になって、就職したら一万円札置いていきたい」「立ち食い処YUIのやってる、これはすごくいいシステム。全国に広がれ」「こういった粋なシステムが広がるといいな。善意で成り立つシステムやな」など、賛成している人が多く見られました。
帯広の立ち食い処「YUI(結)」がゴチメシをはじめたきっかけは、イタリアに「保留コーヒー」という制度があると知ったことから。これはお客さんが釣り銭をお店に預けていき、そのうちたまったお金でホームレスの人にコーヒーをサービスする仕組み。海外では意外とこういった取り組み事例がみられるようで、アメリカでも「Randome Act of Kindness(ランダム・アクト・オブ・カインドネス)」と呼ばれるものが徐々に広まりつつあるそう。
以前も、スターバックスの保留コーヒーが話題になりました。

「Randome Act of Kindness」とは?

アメリカで広まる「Randome Act of Kindness(ランダム・アクト・オブ・カインドネス)」を直訳すると「ランダムな親切の行い」。人は思いがけない人のやさしさに触れたとき、そのやさしさは伝播するというコンセプトで、対象人物を限定せずに名乗ることなく親切な行いをすることがこれにあたります。
無言の善意は人から人へと伝わっていき、善意より早く伝わる悪意を凌駕してくれるパワーがあると言われています。例えば、あるクリーニング屋さんでは失業者の方へのサービスとして、クリーニング済みの洋服を着て面接に行きたい人に無料サービスをおこなったり、「濡れたサドルに座るのは不快でしょ?」というメッセージとともに、誰かが自転車のサドルに袋をかぶせてくれていたり…、知らない誰かに親切にする行為が広まってるそうです。
助け合いの精神や他人への親切心がなければ成り立たないゴチメシのシステム。Twitterなどでは「広まってほしい」という思いとともに多くのリツイートがされています。日本でもますます、このような取り組みが増えるかもしれませんね!
【店舗情報】
住所:北海道帯広市西1条南9-2 広小路商店街 電話番号:070-5668-3389 営業時間:6:00~22:00 定休日:無し 食べログ:http://tabelog.com/hokkaido/A0111/A011101/1041630/
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