ライター : 平松芽生(mei)

トラベル・グルメ系ライター/編集者/インフルエンサー

サミットのヒット商品「手作りりんごパイ」とは?

Photo by 平松芽生

ほろっと軽やかなパイ生地を割ると、ごろっと大きなりんごが顔をのぞかせる──。

サミットの「手作りりんごパイ」はスーパーで気軽に買えるとは思えないクオリティで、2009年の販売以来、年間70万個を売り上げているロングセラー商品です。

Photo by 平松芽生

ひと口食べれば、りんごのシャキッとした食感と、ふんわりやさしいカスタードがじんわり広がる幸せ。

クチコミでは「もらって嬉しくない人はいない!」「家族全員の大好物」といった声も多く、手土産に選ぶ人も多いのだとか。

今回は、「手作りりんごパイ」が長く売れ続ける理由に迫るべく、サミットベーカリー部のバイヤー・長嶋さんに、開発秘話や人気の裏側を取材してきました!

「手作りりんごパイ」の魅力とこだわり

Photo by 平松芽生

1ホール758円(税抜)/ 4分の1サイズ198円(税抜)
サミット内のベーカリーで毎日焼き上げられている「手作りりんごパイ」は、見た目のボリューム感に反して食べると軽やかで、りんごとカスタードのどこかなつかしい、素朴な味わいが特徴。

1ホール1,000円以下で購入できる手軽さだけでなく、1人でも食べ切れる4分の1サイズの展開もあり、ベーカリー商品では「定番中の定番」として根強い人気を誇っています。

まずは「手作りりんごパイ」の魅力から、チェックしてみましょう。

ごろっとシャキシャキ食感のりんご

Photo by 平松芽生

「手作りりんごパイ」の象徴ともいえるのが、ごろっと大きく入ったりんごです。

1ホールには、りんご1個を大きめに3等分したものが4つ入っており、ひと口ごとにほどよい甘さとシャキシャキの食感を味わえます。

特注カスタードのやさしい甘さ

Photo by 平松芽生

メーカーに特注しているカスタードは、りんごの風味を引き立てるように調整された名脇役。しつこさのない甘さが、全体をふんわりとやさしくまとめてくれています。

パイ生地はふわっと軽く

Photo by macaroni

パイ生地はボリュームがありながらも空気を含み、ふわっとした食べ心地に。香ばしい焼き目がアクセントです。
これらの情報だけでも魅力的に感じますが、実はこのりんごパイ、2009年の開発からレシピはほとんど変わっていないのだとか。なぜ長年、多くのお客さまに愛され続けているのでしょうか?

サミットベーカリー部のバイヤー・長嶋さんに詳しくお話をうかがいました。

「手作りりんごパイ」開発のヒミツを聞いてみた

Photo by 平松芽生

「りんごの存在感がすごい!」と評判の「手作りりんごパイ」。一度食べると忘れられない“シャキッ”としたりんごの食感は、どのように実現しているのでしょうか。

サミットベーカリー部/バイヤー

長嶋 香織さん

最初はメーカーさんのりんごパイを焼いて販売していたのですが、続けられなくなってしまって……。それなら、店内で作れるパイにしようと、2009年に開発・販売が始まりました。

メーカーさんのりんごパイも、“ごろっとしたりんご”が特徴で、これだけは絶対に引き継ぎたいと思っていたんです。スライスりんごにすると食感が薄くなるので、蜜漬けにしたりんごをあえて大きめにカットしています。
開発当初から大切にしている、りんごの存在感。手に持った瞬間のずっしり感や、カットした断面の「見た目」にもこだわったそうです。

また、「手作りりんごパイ」はシナモンを使っていないのも大きな特徴なのだとか。

サミットベーカリー部/バイヤー

長嶋 香織さん

手土産として購入される方も多いため、シナモンは入れずに「誰にあげても喜ばれる味」を目指しました。カスタードは、サミット専用にメーカーさんに依頼したものを使っています。りんごと相性抜群の、やさしい甘さが特徴です。
控えめな甘さのおかげで、最後まで重くならず食べ切れるのも魅力のひとつ。幅広い層に愛される「りんごパイ」を目指した選択が、長く支持される理由に繋がっているのですね。

リピートで購入される方も多いとのことだったので、長嶋さんならではのおすすめの食べ方も聞いてみました。

サミットベーカリー部/バイヤー

長嶋 香織さん

冷蔵庫で冷やすとりんごの甘みが増して、食感がさらに際立ちます。アイスクリームやホイップクリームを添えれば、お店のような味わいが楽しめますよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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