ライター : macaroni 編集部 倉持

トレンド担当ディレクター

私の “とうもろこし観” を変えた、1本の出会い

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夏の長野を訪れたとき、思いがけない出会いがありました。八ヶ岳山麓で育てられた「八ヶ岳とうもろこし」です。駅の売店にずらりと並んでいて、あまりにも立派な姿に思わず足を止めてしまいました。
手にとってみると、皮の奥から粒がぎゅっと詰まっているのが伝わってきます。しかも「メロンより甘い!」というポップまで掲げられていて、気にならないはずがありません。

1本で450円、一般的なとうもろこしと比較すると高価ですが、迷わず購入しました。

夏の八ヶ岳でしか穫れない「八ヶ岳とうもろこし」とは?

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八ヶ岳とうもろこしは、農園「ハマラノーエン」が開発した、長野県八ヶ岳のブランドとうもろこしです。

最大の特徴は、昼夜の寒暖差が大きい気候条件。標高1,000メートルを超える高原は、昼間は太陽をたっぷり浴びて光合成が進み、夜はぐっと気温が下がることで糖分がぎゅっと実に閉じ込められるのだそう。

そのため、平均糖度はなんと20度なのだとか。これはフルーツのメロンやぶどうに匹敵するほど。まさに「野菜の顔をしたスイーツ」と言っても過言ではありません。

旬は7月下旬から8月いっぱい

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さらに、八ヶ岳の清らかな水と肥沃な土壌が育てることで、粒の張りとみずみずしさが抜群。収穫期は7月下旬から8月いっぱいにかけての、ほんのわずかな夏の間だけに限定されます。

まさに “旬を逃すと出会えない特別なとうもろこし” なのです。

「メロンより甘い」は本当だった。生のままの味に感動

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期待を胸に、家に持ち帰ってまずは生のままかじってみました。かすかにシャクッと歯が入り、そこからあふれ出してくるのは驚くほど濃厚な甘み。

生なのに青臭さはなく一切なく、みずみずしさと甘さが口いっぱいに広がります。ひと粒たりとも欠けることなく甘い!

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あまり謳い文句を信じてはいなかったのですが、「メロンより甘い」は本当でした。一瞬、甘いフルーツを食べているのかと錯覚するほど。

甘みの奥にとうもろこしらしい香ばしいような香りもあって、野菜としての個性もきちんと残っています。

ゆでて塩味をつけると、甘みをさらに強く感じる

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そのあと、軽くゆでて食べてみると、甘みがさらに際立ちました。粒がぷっくりと立ち上がり、噛むたびにジュワッと果汁のような甘さが弾けます。砂糖を使っていないのに、デザートを食べているような満足感あります。

「わあ、これが八ヶ岳とうもろこし……!」と思わず感動しました。

基本は短時間で!おいしいゆで方のコツ

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せっかくの八ヶ岳とうもろこし、できるだけおいしく味わいたいですよね。基本は「短時間でシンプルに」です。
1. 大きめの鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させる
2. 皮を1〜2枚残した、とうもろこしを入れる
3. 2〜3分ほどゆでたらすぐに取り出す
4. 水500mlに対して大さじ1杯の塩を加えた氷水に、とうもろこしをさっとくぐらせて冷やす(※)

※とうもろこしの本数に応じて増やす
これだけで十分。長くゆでると風味が抜けてしまうので、短時間で火を通すのがポイントです。
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