北海道・帯広で食べるならこれ。7つの王道スイーツ
広大な十勝平野に位置する帯広は、北海道のなかでもとりわけ「食の豊かさ」が際立つ土地。酪農王国としての歴史、寒暖差のある気候が育む作物、そして人々の開拓精神。これらが重なり合い、帯広には独自のスイーツ文化が育まれてきました。
ここでしか味わえないスイーツは、単なる甘いごほうびではなく、この地の風土と歴史、そして人の手による物語が結晶したもの。本記事では、北海道観光機構の協力のもと、帯広の名スイーツをその背景とともにご紹介します。
ここでしか味わえないスイーツは、単なる甘いごほうびではなく、この地の風土と歴史、そして人の手による物語が結晶したもの。本記事では、北海道観光機構の協力のもと、帯広の名スイーツをその背景とともにご紹介します。
旧鉄道跡地に息づく、洋菓子店「十勝トテッポ工房」
帯広駅からほど近い「十勝トテッポ工房」は、地元の素材を活かしたお菓子を手がける人気店。
その名の「トテッポ」とは、かつて帯広と十勝の人々をつないだ鉄道の愛称に由来しています。店名からもわかる通り、ただ甘いものを味わうだけでなく、帯広の街と歴史を物語る存在でもあります。
その名の「トテッポ」とは、かつて帯広と十勝の人々をつないだ鉄道の愛称に由来しています。店名からもわかる通り、ただ甘いものを味わうだけでなく、帯広の街と歴史を物語る存在でもあります。
併設のカフェは、地元の人々や観光客の憩いの場として親しまれています。
特に内装には鉄道のモチーフが随所に取り入れられており、天井は列車のアーチを思わせる造り、ソファ席は鉄道の椅子を模したベロア素材。まるで鉄道の記憶に包まれて過ごすような空間が広がります。
特に内装には鉄道のモチーフが随所に取り入れられており、天井は列車のアーチを思わせる造り、ソファ席は鉄道の椅子を模したベロア素材。まるで鉄道の記憶に包まれて過ごすような空間が広がります。
森の妖精「シマエナガ」のケーキ
北海道の雪原に現れる “森の妖精” シマエナガを模したケーキ。ふわふわのスポンジに、十勝産の生乳を使ったクリームが重なり、見た目の愛らしさと味わいの繊細さが同居しています。
中にはブルーベリーのジャムが入っており、断面を切った瞬間の彩りも楽しみのひとつ。シマエナガという土地ならではのモチーフを取り入れることで、北海道らしさを存分に感じられるひと品です。
お土産人気No.1「シマエナガのほっぺ」
こどものほっぺのようなもちもちの生地で特製カスタードクリームを包んだ、人気商品。シマエナガがデザインされた、思わず手に取りたくなるようなパッケージがポイントです。
個包装で日持ちもするため、お土産として人気が高く、購入していくお客さんが多いのだとか。
個包装で日持ちもするため、お土産として人気が高く、購入していくお客さんが多いのだとか。
北海道を代表する名店の原点「六花亭 帯広本店」
1933年に帯広で創業した「六花亭」は、帯広を拠点に北海道全域へと広がり、今や“北海道スイーツ”を語るうえで欠かせない存在となりました。十勝の豊かな農畜産物を生かしながら、常に新しい発想で菓子を生み出し続けている老舗です。
帯広本店は、ここでしか味わえない限定スイーツを楽しめる特別な場所。地元の人々はもちろん、全国から訪れるファンを惹きつけています。
帯広本店は、ここでしか味わえない限定スイーツを楽しめる特別な場所。地元の人々はもちろん、全国から訪れるファンを惹きつけています。
帯広に訪れた人だけの特権「サクサクパイ」
帯広市内の3店舗で販売されている「サクサクパイ」。注文を受けてからクリームを詰めるため、時間が経つと食感が損なわれることから、3時間以内で食べることが推奨されています。
パイ生地の軽やかさと、濃厚ながら口どけのよいカスタードクリームのコントラストは格別。帯広を訪れるなら必ず体験したい逸品です。
パイ生地の軽やかさと、濃厚ながら口どけのよいカスタードクリームのコントラストは格別。帯広を訪れるなら必ず体験したい逸品です。
雪こんチーズ
ブラックココア入りのビスケットの香ばしさと、ベイクドチーズケーキのまろやかさが絶妙に溶け合う「雪こんチーズ」。六花亭の遊び心と確かな技術が光ったひと品です。
ビスケットのサクサク感を楽しむため、2時間以内で食べることが推奨されています。帯広市内では帯広本店のみの販売、そのほかの地域の直営店でも取り扱われています。
ビスケットのサクサク感を楽しむため、2時間以内で食べることが推奨されています。帯広市内では帯広本店のみの販売、そのほかの地域の直営店でも取り扱われています。
あの定番がアイスに!「マルセイアイスサンド」
北海道土産の定番「マルセイバターサンド」をアイスに仕立てた贅沢な品。軽やかなクッキーの間には、冷たいバターアイスとラムレーズンがぎっしり入っています。
口に入れた瞬間、アイスのひんやり感とラムの芳醇な香りが広がり、定番商品とはまた違った味わいです。帯広では本店のみの販売。
口に入れた瞬間、アイスのひんやり感とラムの芳醇な香りが広がり、定番商品とはまた違った味わいです。帯広では本店のみの販売。
庭園「六花の森」のなかに溶け込む「六'café」
帯広郊外に広がる「六花の森」は、六花亭が十勝の風土を生かして整えた美しい庭園。草花やアート作品が点在するこの森の中で、ひときわ訪れる人を惹きつけるのが「六'café(ロッカフェ)」です。
自然の風景をそのまま切り取った大きな窓からは、四季折々の十勝の表情が広がり、まるで森の中に溶け込むような時間を過ごせます。
自然の風景をそのまま切り取った大きな窓からは、四季折々の十勝の表情が広がり、まるで森の中に溶け込むような時間を過ごせます。
できたての「マルセイバターサンド」
同店を訪れたらぜひ味わってほしいのが、工場併設という立地を活かした、できたての「六'caféマルセイバターサンド」。通常のマルセイバターサンドは包装された状態でしか手に入らない定番商品ですが、ここではクリームがまだふんわりとやわらかく、ビスケットが香ばしさを残した “特別な一瞬”を楽しめます。
できたてならではの “みずみずしさ”は、まさに現地でしか体験できません。
できたてならではの “みずみずしさ”は、まさに現地でしか体験できません。
牧場の恵みを届けるジェラート屋「ウエモンズハート」
帯広市郊外、酪農を営む広瀬牧場が手がける「ウエモンズハート」。1999年にオープンしたこのジェラートショップは、牧場直営ならではの鮮度が最大の魅力。
しぼりたての生乳を生かしたアイスは、素材本来の力をダイレクトに感じさせます。
しぼりたての生乳を生かしたアイスは、素材本来の力をダイレクトに感じさせます。
フレーバー豊富!手作りジェラート
看板商品の「牧場のミルク」は、何よりもまず乳の甘さとコクをストレートに感じられる逸品。余計な加工をせず、シンプルに仕上げるからこそ、牧場直営ならではの鮮度と質の高さが光ります。後味は驚くほど軽やかで、食べ進めるほどに「もう一口」と手が伸びる味わい。
自家生産の食材も多く使用。そのなかのひとつである、濃厚なかぼちゃをたっぷり使用した「かぼちゃ」は、ほっくりとした自然の甘さと濃厚なミルクが重なり、口の中でやさしい温かみを感じさせます。
ほかにも「ハスカップ」や「抹茶」など、150種のフレーバーがラインアップ。
自家生産の食材も多く使用。そのなかのひとつである、濃厚なかぼちゃをたっぷり使用した「かぼちゃ」は、ほっくりとした自然の甘さと濃厚なミルクが重なり、口の中でやさしい温かみを感じさせます。
ほかにも「ハスカップ」や「抹茶」など、150種のフレーバーがラインアップ。
帯広だからこそ生まれた、心ほどけるスイーツ
帯広のスイーツは、単なるスイーツではなく、地域の自然や歴史を語る「風土の記録」です。十勝の大地が育む素材、そこに込められた職人の技と情熱、そして土地に根差した物語。そのすべてが重なり合い、ここでしか味わえない特別なひと口となります。
旅先でスイーツを選ぶことは、その土地の文化を知ること。次に帯広を訪れる際は、ぜひ本記事でご紹介した“王道スイーツ”を巡り、十勝という地の恵みと人々の想いを、五感で味わってみてください。
旅先でスイーツを選ぶことは、その土地の文化を知ること。次に帯広を訪れる際は、ぜひ本記事でご紹介した“王道スイーツ”を巡り、十勝という地の恵みと人々の想いを、五感で味わってみてください。
※本記事は北海道観光機構の協力のもと、取材・制作しています。
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