いつから掃除をしていい?

掃除を控えたほうがいいとされているのは三が日なので、1月4日以降は好きなだけ掃除をしてかまいません。3日分の埃やよごれをきれいにしましょう。

きれい好きの人にとって3日間掃除をしないのは辛いと感じることもあると思います。三が日に掃除を控える理由をきちんと知っておけば、少しぐらい汚れても我慢できるかもしれません。どうしても我慢できないときは、お掃除シートで床を拭いたりお風呂だけ洗ったりと、最小限の掃除に留めてみてはいかがでしょうか。

とはいえ、三が日に掃除をしないのは古くからの風習であるため、現代にそぐわないという考え方もあります。無理に風習を守ろうとするとストレスが溜まってしまうので、自分なりのやり方でお正月を楽しんでくださいね。

実は大晦日も掃除はしないほうがいい

年末に済ませたい大掃除ですが、実は大晦日にもしないほうがいいとされているのをご存じでしょうか?歳神様が今まさに訪れようとしているとき、家のなかがバタバタしていては入りづらくなると伝えられています。

そもそも大掃除とは、平安時代の12月13日におこなわれていた「すす払い」が由来です。現代でも12月13日は「すす払いの日」とされており、この日から大掃除を始める慣習が残っています。

また、二重苦を連想させる12月29日も、大掃除を避けるべきと言われています。よって、大掃除は12月13~28日に済ませるのがベストです。

ほかにもある。三が日にしないほうがいいこと

掃除以外にも、三が日にしないほうがいいとされる行為がいくつかあります。詳しい内容は地域によっても異なりますが、主なものを以下にまとめてみました。

なお、ここで紹介するのは昔からの風習が多く、現代に実践するのはむずかしいものも含まれています。あくまでも一例としてご参考ください。

火を使う(煮る・炊く)

三が日は煮る・炊くなどの火を使う料理を避けるべきといわれています。煮炊きをすると灰汁(あく)が出ますが、悪(あく)を出すという意味に繋がるためNGなのだとか。

また、火を使うところには「荒神様(こうじんさま)」がいるとされ、三が日から火を使うと荒神様を怒らせてしまうという説もあります。お正月におせち料理を準備するのは、火を使わないで食べられるという理由もあるんです。

刃物を使う

刃物を使ってはいけないと言われる理由はいろいろです。包丁やハサミで物を切る行為が縁を切ると連想されてしまうこと。また、お正月に刃物を使って怪我をした際、血が流れてしまうとお祝いの期間を穢(けが)してしまうという説もあります。

いつも使っている包丁を三が日ぐらいは休ませてあげようという考え方や、三が日ぐらいは台所に立たずにゆっくり休もうという慣習もあるようです。

水仕事(洗濯)・針仕事

三が日は仕事を控えて休むべきという慣習は、古くは家事全般をこなす女性向けのものでした。女性が担うことが多かった洗濯や裁縫も仕事と考えられ、三が日に避けたほうが無難です。洗濯は水回りの掃除同様、福を水に流すという観点からもNGといえますね。

また、裁縫は刃物を使う行為がNGなことも要因のひとつです。三が日は切る・刺すなどの行為を控えると同時に、正月から針仕事をして怪我をしないようにという意味も込められています。
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