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三が日に掃除はNG!その理由とは

Photo by 桜井こと

三が日にやってはいけないと言われる行為のなかで、代表的なのが掃除です。三が日は新年の始まりを祝い、歳神様をお迎えする特別な期間。せっかく歳神様が福を持って来訪してくれているのに、掃除をすれば福を払ってしまうことから、避けるべきとされています。

そもそも、神様が滞在している期間中に掃除をするのは、神様への敬意を示すうえで失礼にあたるもの。同時に、三が日は家族と伝統行事を楽しみながらゆっくり過ごす期間という風習的にも、掃除を控えるほうが無難です。

水まわりの掃除は、運気や福を水に流す行為

キッチン・バス・トイレなどの水まわりの掃除は、歳神様を水で洗い流してしまうので縁起が悪いと考えられます。

また、せっかく歳神様が運んできてくれた良い運気や福も水に流してしまう行為と考えられ、タブーとされているんです。水回りの掃除はすべて年内に済ませて、新年をゆっくり過ごしましょう。

お正月の仕事はNG。掃除は仕事の一部

古くより、お正月に仕事をするのはNGという考え方があります。そもそも、保存食のおせちとお餅を作るのは、1年間がんばって働いた人が三が日だけでもゆっくりできるようにという願いから。昨今では元旦営業も増えましたが、かつては三が日を休むお店が多かったのです。

掃除も仕事の一部ともいえるので、三が日はできるだけ控えるべきと考えられます。年末に大掃除をおこなうのは、神様を迎える準備をするとともに、休養期間を設けるという意味合いもあるのです。

いつから掃除をしていい?

Photo by 桜井こと

掃除を控えたほうがいいとされているのは三が日なので、1月4日以降は好きなだけ掃除をしてかまいません。3日分の埃やよごれをきれいにしましょう。

きれい好きの人にとって3日間掃除をしないのは辛いと感じることもあると思います。三が日に掃除を控える理由をきちんと知っておけば、少しぐらい汚れても我慢できるかもしれません。どうしても我慢できないときは、お掃除シートで床を拭いたりお風呂だけ洗ったりと、最小限の掃除に留めてみてはいかがでしょうか。

とはいえ、三が日に掃除をしないのは古くからの風習であるため、現代にそぐわないという考え方もあります。無理に風習を守ろうとするとストレスが溜まってしまうので、自分なりのやり方でお正月を楽しんでくださいね。

実は大晦日も掃除はしないほうがいい

年末に済ませたい大掃除ですが、実は大晦日にもしないほうがいいとされているのをご存じでしょうか?歳神様が今まさに訪れようとしているとき、家のなかがバタバタしていては入りづらくなると伝えられています。

そもそも大掃除とは、平安時代の12月13日におこなわれていた「すす払い」が由来です。現代でも12月13日は「すす払いの日」とされており、この日から大掃除を始める慣習が残っています。

また、二重苦を連想させる12月29日も、大掃除を避けるべきと言われています。よって、大掃除は12月13~28日に済ませるのがベストです。

そもそも三が日とは?

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三が日とは1月1日から3日までの3日間のことで、正確には「正月三が日」といいます。国民の祝日にあたるのは1日の元旦のみですが、2~3日は労働基準法上で休日とされており、三が日は事実上の祝日と考えられます。

この期間は官公庁や多くの企業がお正月休みになり、おせち料理を食べながら新年を祝うのが一般的です。1年のなかでもっともおめでたく、日本の伝統文化に触れる大切な期間でもあるため、三が日の風習をしっかり学んでおきましょう。
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