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3. 煙が出るまで加熱する

Photo by あき

ダッチオーブンを弱火にかけ、煙が出るまで加熱します。煙が出なくなったら火から下ろし、冷まして余分な油を拭き取ります。フタも本体と同様の手順で火にかけましょう。

ここまでが1ターンですが、さらにこだわるのであれば、油を塗ってから火にかける作業を2~3回繰り返すのがおすすめです。

Photo by あき

左が新品のダッチオーブンで、右が3回シーズニングを繰り返したもの。比べてみるとその差は歴然です。シーズニングを繰り返すことにより、黒々としたツヤが出てきます。

ダッチオーブンは使い込むほど黒から漆黒に近づくので、経年変化を楽しむのも醍醐味です。長年使い込んで黒光りしたものはブラックポットと呼ばれ、ダッチオーブン愛好者の憧れとされています。

ダッチオーブンで炊飯に挑戦!すると一度目は…

1. 熱源を用意する

Photo by あき

シーズニングが終わったダッチオーブンで、さっそく炊飯にチャレンジしてみましょう。まずは、加熱するための熱源を準備します。

ダッチオーブンには、シングルバーナー・アルコールストーブ・炭火などさまざまな火元が使われますが、ここではキャンプ初心者でもチャレンジしやすいものを検討しました。ネットの情報では、固形燃料だけでも炊飯できるとのこと。そこで、ダイソーで買えるポケットストーブと固形燃料を用意してみました。

2. 研いだお米を浸水させる

Photo by あき

お米1合を研ぎ、水200mlを入れて30分ほど浸水させます。浸水させたまま長時間放置すると錆びてしまう場合があるので、夏は30分、冬は1時間程度を目安にしましょう。

ちなみにダイソーのダッチオーブンは容量が0.7Lなので、米1.5合までは炊飯できるそうです。

3. 固形燃料に着火して火が消えるまで放置する

Photo by あき

固形燃料をセットし、着火します。別売りのポケットストーブ専用風防もセットし、五徳代わりにメスティン用の網をのせました。

固形燃料で炊く場合は、消えるまでほったらかしでOKとのこと。ですが、いつまでたっても沸騰する様子がなく、本当に炊けているのか不安になりました。

4. 炊飯終了!火力が足りず残念な結果に……

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固形燃料が消えてからフタを開けると、ご覧の通り。炊飯とはほど遠い、お米がお湯に浸かった状態です。しかもシーズニングが足りなかったのか、うっすらとサビのようなものが浮いてしまっています。

ネットでは固形燃料だけで炊いている動画がいくつも上がっているのに、この差はなんなのでしょう。よく見ると、ネット動画では室内で炊飯しているものが多かったのです。屋外で固形燃料を使う場合は、ダッチオーブンを風防で囲って火を安定させる必要があるのかもしれません。

失敗を活かして炊飯にチャレンジ!コツやポイントも

1. カセットコンロとダッチオーブンを準備する

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固形燃料では火が安定せず火力不足だったので、今度は家庭用のカセットコンロでチャレンジしてみました。キャンプ初心者の人でも、カセットコンロであれば家庭に1台ある人も多いのではないでしょうか。

注意点として、蓄熱性に優れたダッチオーブンは輻射熱が高いため、カセットコンロのガス缶に近づくと危険です。ガス缶部分まで届くサイズのダッチオーブンは、カセットコンロやシングルバーナーの使用を控えましょう。また、小さなダッチオーブンでも長時間の煮込みは避けたほうが無難です。
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