うなぎは栄養たっぷりで夏バテ防止に役立つ!

土用の丑の日にうなぎを食べる理由として、夏バテ防止が挙げられます。実はうなぎは栄養価が高く、疲れやすい立秋の時期にピッタリな食べ物なのです。

うなぎには、ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンD・ビタミンE・カリウム・マグネシウム・カルシウム・ナトリウムなどの栄養素が幅広く含まれています。なかでも、ビタミンB1・ビタミンB2・カリウムは疲労回復へのアプローチが強いと考えられており、真夏日が続くこの時期に適しているといえるでしょう。(※1)

江戸時代の学者「平賀源内」からのアドバイスによるもの

日本で土用の丑の日の「うなぎ食」が始まったのは、江戸時代の学者「平賀源内(ひらがげんない)」がルーツとされています。平賀源内は、学者・発明家・医者など幅広い分野で活躍した聡明な人物でした。

夏にうなぎが売れずに困っていたうなぎ屋は、平賀源内にその旨を相談しました。すると平賀源内はうなぎ屋に「土用の丑の日はうなぎの日」と張り紙をして宣伝するように提案。その結果、うなぎ屋は大繁盛したそうです。多くのうなぎ屋がまねをした結果、現在でも続く「土用の丑の日=うなぎ」の文化が定着したといわれています。

うなぎ以外にも!土用の丑の日に食べたい「う」のつく食べ物

土用の丑の日では、うなぎ以外にもさまざまな食べ物が推奨されていることをご存知ですか?うなぎにあやかり、「う」の文字が含まれる食べ物であれば良いとされています。なかでもうなぎ同様に夏バテ防止に役立つ食べ物を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

梅干し

土用の丑の日の定番の食べ物の1つが、梅干しです。酸っぱさで食欲が刺激される梅干しは、素麺・冷やしうどん・冷やし中華など、夏らしい食べ物の名脇役としても活躍してくれます。冷蔵庫に入れておけば賞味期限が長いのもうれしいですよね。

冷たい食べ物はもちろん、パスタやチャーハンなどの温かい食べ物との相性も良い梅干し。疲れる日が続くときには、白湯に入れて潰して飲むだけでも体が安らぎます。ただし塩分が高いため、食べすぎには注意してくださいね。

うどん

うどんは、土用の丑の日にぜひ食べたい食べ物のひとつ。のど越しが良いため、夏の暑さで疲れていてもツルツルと食べられます。夏用のエネルギー補給として、家に常備している人も多いのではないでしょうか。

梅干しとの相性が良いので、合わせていただくのももちろんOK。胃腸の調子が悪いときは、よく煮てから梅干し・溶き卵などと合わせれば療養向けの主食としても役立ちます。夏の屋台といえば焼きそばですが、焼うどんも夏らしさを感じられますよね。

素麺

短時間でゆで上がる素麺も、夏には欠かせない風物詩。もちろん、土用の丑の日の食べ物としてもおすすめです。素麺の魅力は、調理法や味付けが幅広いこと!シンプルな食べ方はもちろん、洋風・中華風・オリエンタル風など、思わず作りたくなるレシピがあふれています。

お腹が弱いときには、キムチや納豆などの発酵食品を使ったレシピが役立ちます。ナスやズッキーニやトマトなど、夏らしい食材を使ったレシピも多いですよ。うどん同様のど越しも良く、疲れている日でもエネルギーを補給しやすいのがうれしいですよね。
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