ライター : shoko

管理栄養士 / パティシエ

喉が痛いときの食事はどうしたら?

喉の痛みの原因のひとつは、細菌やウイルスなどの病原体が侵入して細胞が傷ついて炎症を起こしていることです。炎症反応が起きているときは炎症物質や痛みを促す物質が作られているため、神経が刺激されると同時に血管が広がって血流が増加し、喉の腫れや痛みが生じます。

喉の痛みが起こる感染症の場合は喉の粘膜だけでなく、胃腸にも影響することがあるため、喉ごしと消化の良いものを食べましょう。(※1)

喉が痛いときの食事に向いているものは?

喉が痛いときにおすすめの食材

  1. 大根
  2. しょうが
  3. ねぎ
  4. れんこん
  5. 卵・牛乳
  6. はちみつ
  7. 果物

大根

大根は水分が多く、ビタミンCイソチオシアネートという成分が含まれます。ビタミンCは細菌やウイルスから身を守る免疫力を高める作用がある栄養素です。

イソチオシアネートは大根をすりおろしたり切ったりすることで作られる成分です。若い大根の根の先端に多く含まれ、抗炎症作用や殺菌作用があるとされます。イソチオシアネートは揮発性のため、食べる直前に繊維を断ち切る向きでおろすとよいでしょう。(※1,2,3)

しょうが

しょうがは食用だけでなく薬用としても使われる食材です。しょうがにはジンゲロールショウガオールという成分が含まれ、殺菌作用や血行を良くする作用があることで知られます。食中毒の対策のほか、風邪や気管支炎、肺炎などの原因の細菌類にもきくと言われる成分です。

同時に香り成分のガラノラクトンと辛味成分のジンゲロールが咳や喉の痛みをやわらげるため、喉の痛みをはじめとした風邪の症状に対して良い影響が期待できます。(※1,4)

ねぎ

ねぎは免疫力を高めるビタミンCや粘膜を丈夫にするβ-カロテンが含まれ、風邪対策に向いている食材です。また、ネギオールと呼ばれる殺菌作用や抗炎症作用のある成分が含まれます。ビタミンCとβ-カロテンはねぎの緑の葉の部分に多く含まれ、ネギオールは白い部分に多く含まれるのが特徴です。

風邪を引いたときにねぎを首に巻く、ねぎ湯を飲むという民間療法はこれらの成分を活用した方法であり、実は理にかなっている方法だと言えるでしょう。(※1,5)

れんこん

れんこんは薬用植物でもあり、生薬でもある野菜で、薬膳食材として使用されることもあります。れんこんにはビタミンCが豊富で、体内に入ってきた細菌やウイルスと戦って免疫力を高める作用を持つほか、抗炎症作用のあるタンニンも含まれるのが特徴です。

れんこんをすりおろしたときに出やすいぬめりの成分には、喉を潤して炎症を鎮めるはたらきがあることから、喉が痛いときにはすりおろして食べるとよいでしょう。(※1,6)
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