ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

豆乳を毎日飲んでも大丈夫?

豆乳には大豆たんぱく質やイソフラボンといった、注目すべき栄養素が多く含まれています。その一方で、豆乳を飲み過ぎるとカロリーや栄養素の摂り過ぎになり、デメリットが生じるおそれがあります

豆乳が「毎日飲むと危険」と言われることもある、その理由をみていきましょう。

豆乳を毎日飲むと危険といわれている理由

理由

  1. カロリーオーバーする
  2. 下痢をする
  3. アレルギーになる
  4. 男性の女性化乳房が起こる
  5. 女性ホルモンのバランスが乱れる

カロリーオーバーする

過剰な豆乳の摂取はカロリーオーバーにつながるおそれがあります。

豆乳は栄養豊富な食品である一方で、100gあたり43kcalとカロリーもそれなりに含まれています。調製豆乳は100gあたり61kcalと、無調整豆乳よりもさらに高カロリーです。(※1,2)

下痢をする

豆乳には、多くのマグネシウムが含まれています。医薬品やサプリメントなどからの過剰なマグネシウム摂取は下痢の原因になるといわれています。

通常の食品だけを摂取している場合はマグネシウムの過剰摂取による問題は心配ありませんが、通常の食事とは別にマグネシウムを摂っている方は注意が必要です。(※3)

アレルギー反応が起こる

豆乳の原料である大豆は、アレルギーを引き起こすおそれのある食品です。そのため豆乳を飲むことで、下痢や蕁麻疹などのアレルギー反応が起こる場合があります。

また今まで大豆食品を食べていても問題なかった方が急に発症したり、ほかの大豆食品にアレルギーがない人でも豆乳や豆腐を食べると突然発症したりすることもあります。後者の原因は、ある種の花粉症に罹っていることと関係があるとされています。(※4)

男性の女性化乳房が起こる

豆乳に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をもつことが知られています。

これにより豆乳を過剰に摂取することで、男性において女性化乳房(男性の胸が女性のように膨らむ現象)が起こるおそれがあります。(※5)
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