黒豆の煮方にも理由がある

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黒豆は、ピンと張ったつややかな見た目が特徴。しわがないようにふっくら煮ることで「いつまでも若々しくいられるように」との願いが込められているといわれています。

一方で、あえてしわができるように煮る地域も。「しわができるまで長生きするように」という願いが込められていると考えられています。どちらの煮方にも、不老長寿の願いが込められていますよ。

ふっくら仕上げる。黒豆煮のレシピ

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黒豆は煮るのに時間がかかるイメージがあるかもしれませんが、圧力鍋なら加圧時間20分でふっくら。前日に調味液に黒豆を浸しておくのがポイントです。豆本来の風味と、砂糖やしょうゆのシンプルな味があとをひくおいしさですよ。

地域色豊か!おせちで食べられる黒豆料理&食べ方

黒豆入りの煮物。徳島県の「おでんぶ」

徳島県では、黒豆をこんにゃくや根菜などと一緒に煮る「おでんぶ」をおせち料理として食べます。昆布と煮干しの合わせだしで甘辛く煮るのが特徴。ふっくらやわらかい黒豆と根菜の歯ごたえがたまらないひと品ですよ。

石川県と島根県では歳の数だけ食べることも

石川県と島根県の一部地域では、黒豆を歳の数だけ食べる風習があります。理由は定かではないものの、節分で健康を祈願して豆を歳の数だけ食べる風習があることを踏まえると、同じ意味が込められているのかもしれませんね。

黒豆でまめに元気に一年を!

おせち料理の黒豆には、健康で勉強や仕事に励めるようにとの願いが込められています。市販の黒豆も多く販売されているものの、手作りするのも意外と簡単。しわができてもできなくても、不老長寿の願いを込めていただきましょう。

新しい年のスタートに黒豆を食べて、まめに元気に一年を過ごしてくださいね。
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