ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

チーズを食べると太るってほんと?

チーズは種類や量によってはエネルギーや脂質が高いことから、太ると言われることもあるようです。

しかし、実際は上手に摂り入れられれば、栄養素を豊富に含み、ダイエットの強い味方にもなりますよ。むやみに制限するのではなく、チーズの上手な摂り入れ方を知って楽しみましょう。

種類別!チーズの糖質とカロリー

栄養素プロセスチーズクリームチーズカッテージチーズモッツァレラチーズカマンベールチーズチェダーチーズパルメザンチーズブルーチーズ
エネルギー(kcal)31331399269291390445326
たんぱく質(g)22.78.213.318.419.125.744.018.8
脂質(g)26.033.04.519.924.733.830.829.0
糖質(g)1.32.31.94.20.91.41.91.0
カルシウム(mg)63070553304607401,300590
食塩相当量(g)2.80.71.00.22.02.03.83.8
それぞれ可食部100gあたり(※1,2,3,4,5,6,7,8)
どのチーズも糖質が少ないのが特徴です。一方、脂質や食塩相当量は種類によって大きく差が見られます。低脂質で低カロリーなのはカッテージチーズですが、たんぱく質量やカルシウム量がほかのチーズより少なめです。

パルメザンチーズ、ブルーチーズは脂質、カルシウム、食塩相当量が多いことがわかります。しかし、1回に100gも食べることはまれなため、量を食べ過ぎないように気をつければよいでしょう。

チーズがダイエットに向いている理由

チーズがダイエットに向いている理由

  1. 低GI食品
  2. 糖質量が少ない
  3. たんぱく質が豊富
  4. チーズに含まれる脂肪酸
チーズは食後に血糖値が上がりにくい低GI食品に含まれます。糖質量も少ないため、糖質制限をしている場合でも安心して食べられます。

また、たんぱく質を豊富に含むうえ、その一部は発酵と熟成によって消化や吸収しやすくなっているためたんぱく質の補給にも向いている食品です。そして気になる脂質はミルク由来で短鎖・中鎖脂肪酸が比較的多く、燃焼しやすいことから体に脂肪がつきにくいと言われています。(※9,10)

チーズを食べるときに気をつけるポイント

チーズを食べるポイント

  1. 塩分の摂り過ぎに注意
  2. 食べる量に気をつける
  3. 料理の種類に注意する
  4. 食べる時間に気をつける

塩分の摂り過ぎに注意

チーズは種類によっては塩分を多く含むものがあるため注意が必要です。パルメザンチーズのように料理にトッピングして使うものの場合、すでに味つけされているところにさらに塩分を加えることになるためかけ過ぎないようにしましょう。塩分の摂り過ぎによってむくみが出て、本来よりも太って見えることも考えられます。

また、チーズをおつまみとして食べる場合、塩分が多いものだとお酒がすすんで飲み過ぎにもつながりやすいです。お酒と塩分の多いチーズを組み合わせる際は食べ過ぎと飲み過ぎに気をつけましょう。(※7,11)

食べる量に気をつける

チーズの脂質が脂肪として蓄積されづらいとはいえ、食べ過ぎれば脂質やエネルギーの摂り過ぎになります。特にクリームチーズはたんぱく質量やカルシウム量が少なく、脂質の割合が高いためダイエット中は食べ過ぎないほうがよいでしょう。

また、プロセスチーズのなかにはデザート感覚で食べられるようにスイーツのように加工したものもあります。それらは砂糖も加えられており、ほかのチーズと同じ感覚で食べ過ぎないように注意しましょう。(※2,10,12)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ