ライター : macaroni 編集部

雄大な自然に囲まれた久山町

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茅乃舎のだしを製造する久原本家グループは、福岡県博多市から車で30分ほどの場所にある、久山(ひさやま)町にあります。畑や田んぼが広がるのどかな風景は、博多からわずか30分の距離にも関わらず、いつの間にかタイムスリップしたかのよう。

市街化調整区域に指定されており、建物の建築や建て替えが制限されているため、今も昔と変わらず豊かな自然が広がるエリアです。

創業から130年、変わらずこの緑溢れる地で、茅乃舎のだしや多くの人気商品が作られています。

久原本家のルーツとも言える、醤油蔵へ

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久原醤油が誕生した経緯をお話ししてくださった、大庭暁紘さん
久山町は、元々久原(くばら)村と山田村のふたつの村に分かれており、創業者である河邉東介(かわべとうすけ)が当時、久原村の村長を勤めていました。自身の私財を投下し政治活動に尽力。村民の支援もあって立ち上げたのがこちらの醤油蔵。明治26年(1893年)、醤油醸造業をスタートしました。

その後、事業を拡大していくため、さまざまな商品開発を進め、茅乃舎のだしや明太子などの食品調味料を扱う総合食品メーカーへとシフトチェンジ。

2012年1月、本社工場ができたことで大量に作る製品は工場へ、試作品や限定商品など職人の手をかけて作られる製品はこちらの醤油蔵とラインを分けて製造。また、創業当時の事業を復活させたいとの想いから、醸造業を再スタートさせました。

さっそく醤油蔵の中へ

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醤油蔵へ入ると大きな木樽が登場!ひとつの樽に1800ℓほど入り、本醸造醤油が作られています。この中で醤油のもろみを寝かせ、ゆっくり熟成させて塩味から醤油独特のまろやかな旨みを引き出します。1年〜1年半ほど時間をかけてじっくり寝かせているとのこと。

ここで作られる醤油は、茅乃舎の炊き込みご飯や限定商品などの原料として使われています。そのほか、食酢や味噌、麹など発酵に関わるすべての商品をこの醤油蔵で製造しています。

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徹底した温度管理のもと、お米に麹菌を混ぜ込みます
こちらは手仕込みで作業する麹部屋。蒸しあがったお米や麦、大豆などに麹菌をふりかけて、麹に合わせて適正な温度と湿度管理をして育てます。

場合によって35度近くまで温度を上げたり、一方で上がり過ぎないよう20度まで冷やしたり、麹の種類によって温度を調整します。湿度は80%以上をキープ。職人の徹底した管理のもと、麹を仕込んでいきます。

人気の麹商品

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できあがった麹は、味噌のほか「あま麹」や「塩麹」「醤油麹」などへ商品化。料理へ取り入れることで、簡単に深いコクと旨みを楽しめます。瓶詰めされた「飲む麹」はお水や牛乳などで割って飲むことができる商品。美容や健康に気を使う方にとって、またお土産としても最適ですよ。

店舗は福岡の大丸福岡天神店のほか、東京の二子玉川にある玉川高島屋S・C店でも販売されています。また、オンラインでも購入できるため、近くに店舗がない方は下記サイトから注文できますよ。

久原本家総本店でお買い物

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醤油蔵から車で5分ほど移動した場所にある、久原本家総本店。瓦屋根が特徴的な風情ある建物で、広々とした敷地内に佇んでいます。久原本家が展開する全5ブランド(茅乃舎椒房庵くばら茅乃舎麹蔵北海道アイ)をそろえ、なかには博多限定商品もありますよ。

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店内へ入ると、木組の柱が天井まで真っ直ぐ伸び、釘を一切使わずに建てられた内装に圧巻。昔ながらの知恵を活かした店舗作りには、どこか懐かしさを感じます。

おすすめのだしも試飲でき、店内は良い香りが漂い、落ち着いた店内でゆっくりお買い物を楽しむことができます。

本店のおすすめ商品

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594円(税込)
本店のおすすめ商品は、こちらの「おはぎ」!ここでしか購入できない希少品です。大きめのおはぎが2個入っています。

しっとりとした滑らかな舌触りの小豆がとても上品で、ふっくらやわらかい餅米をやさしくつつみ込みます。ほかでは味わえない唯一無二のおはぎで、思い出すとまた食べたくなってしまうほど。賞味期限は当日中なのでお気をつけください。

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572円(税込)
こちらは久原本家社員の方たち一押しの調味料、「辛醤(しんじゃん)」。博多限定商品で、餃子やラーメン、お鍋などに少しだけ加えたり、辛味を追加したい料理にちょい足しすることで旨味やコクも加わる絶品タレです。「料理がおいしくなる!」と絶賛商品だっため、お土産に購入しました。
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