リバウンドする可能性がある

極端な糖質制限で急激に体重が減少すると、脳は「飢餓状態」だと判断します。その後脂肪をため込みやすく、エネルギーをなるべく消費しないように変化し、リバウンドが起きやすくなります。

リバウンドを避けるためにも極端な制限は避け、長く続けられる方法をとりましょう。(※27)

炭水化物ダイエットは無理のない範囲で取り入れよう

糖質を制限することで減量に役立つ炭水化物ダイエットですが、極端に制限しすぎるとデメリットがあり危険です。

炭水化物ダイエット中は一切の糖質を禁止するのではなく、目安量をもとに適切な量を摂るよう意識しましょう。またたんぱく質や脂質が不足しないよう気を付けましょう。
池谷先生:
「私は36歳のころ、身長173cmで体重が79kgあり、完全なメタボ状態でした。そして一念発起して行ったのが、まさに“炭水化物ダイエット”だったのです。

2年間で体重を15kg落とすことに成功しましたが、調子にのって食事制限を続けて学生時代の体重と同じ62kgまで減量することに成功?したのです。ところが、倦怠感などの体調不良を感じることが増え、なによりもショックだったのが、鏡の前の自分の姿でした。お腹だけちょっと出た、弱々しく“カッコ悪い”スタイルになってしまったのです。

運動することなく、食事制限だけを厳しく行ったことが原因と考えられました。そこで、炭水化物の制限を適度にしてタンパク質を多めにするなどの食事内容の改善を行うとともに、筋トレも開始しました。その結果、体重67kgで筋肉もつき、健康的な体型を維持することができたのです。

私がダイエットを試みた頃には、まだ炭水化物・糖質制限という概念は普及していなかったので無駄な失敗を重ねてしまいました。しかし、今では多くの研究結果も発表され、正しい知識を身につければ、安全に効率よく炭水化物ダイエットを実施することができるようになりました」
【参考文献】
(2023/09/13参照)
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