ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

お腹いっぱいなのに食欲が止まらないのはなぜ?

お腹いっぱいなのに食欲が止まらない場合、自然な食欲とは異なり、感情やストレスによって起こる「エモーショナルイーティング」の可能性が考えられます。

エモーショナルイーティングは、「ストレス食い」「やけ食い」とも呼ばれます。そのきっかけとなるのは、イライラや気分の落ち込みといったネガティブな感情です。(※1)

健康的な空腹とエモーショナルイーティングとの違い

エモーショナルイーティングの特徴

  1. 衝動的に何かを食べたくなる
  2. 高糖質・高脂質なものを食べたくなる
  3. 食べた後に罪悪感を感じる
  4. ストレスを感じるとむちゃ食いすることがある
空腹は食事をしないで長時間経つと、自然に感じるものです。しかし、エモーショナルイーティングでは感情に左右されて、空腹を感じます

高糖質・高脂質なスナックやスイーツなどを食べたくなり、食後は罪悪感に悩まされることも。またストレスにより、むちゃ食いしてしまうおそれもあります。(※1)

エモーショナルイーティングの原因

エモーショナルイーティングの主な原因は、ストレスホルモンと考えられます。

ストレスホルモンが分泌されるのは、心身へストレスを受けたとき。ストレスが慢性化すると過剰なストレスホルモンの影響により、食欲が増進してしまうのです。

さらに、食後の罪悪感がストレスになり、悪循環を招くおそれもあります。(※1)

エモーショナルイーティングを抑える方法

ポイント

  1. 一日3食、規則正しく食事を摂る
  2. 親しい人たちと食事を楽しむ
  3. 食事をゆっくり味わう
  4. 食事以外でストレスを解消する

一日3食、規則正しく食事を摂る

ストレスが多いと食生活が乱れがちです。欠食をしないように気を付け、食事は一日3食規則正しく摂りましょう。食事の内容は、主食・主菜・副菜のそろったバランスのよいものが理想的です。

ストレス対策のためにも、一日3食の食事で生活リズムを整えることが大切ですよ。(※2)

親しい人たちと食事を楽しむ

できれば、親しい人たちとおしゃべりしながらリラックスして食事を摂るといいでしょう。強いストレスがあると交感神経が過剰な状態です。リラックスすると副交感神経がはたらき、自律神経を整えることにつながりますよ。

食事の時間は深刻に考えず、癒し(リラクゼーション)や楽しみ(レクリエーション)を意識してみてください。(※2)
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