ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

納豆キムチに期待できるダイエット効果

納豆のダイエット効果

納豆には、100gあたり0.56mgのビタミンB2が含まれています。ビタミンB2は、摂取した炭水化物やたんぱく質、脂質を分解し、エネルギーに変換するためのサポート役を担っています。なかでも脂質の代謝に深く関わっており、エネルギー消費量の多い人ほどたくさんのビタミンB2が必要ですよ。

また、納豆は食物繊維も豊富で、100gあたりに含まれる水溶性食物繊維が2.3g、不溶性食物繊維が4.4g。どちらの食物繊維もバランスよく含まれています。水溶性食物繊維はコレステロールを吸着して排出し、不溶性食物繊維は腸を刺激し便通を整えるはたらきがありますよ。(※1,2,3)

キムチのダイエット効果

発酵食品であるキムチは、材料に唐辛子をたくさん使うので辛いのが特徴。

辛さのもとは「カプサイシン」といわれる成分です。カプサイシンを摂り入れると、アドレナリンが分泌され、体内のエネルギー代謝を高める作用があります。

さらに、アドレナリンが分泌されることで、脂肪を分解する酵素であるリパーゼのはたらきが活発になり、脂肪が燃焼されるはたらきが期待できます。(※4)

納豆×キムチの相乗効果

キムチは発酵食品で「乳酸菌」という成分が含まれており、腸内で善玉菌としてはたらきます。一方で納豆に含まれている「納豆菌」は、乳酸菌を増やすため活躍しますよ。

そのため、納豆とキムチを組み合わせると、腸内の善玉菌が増え腸内環境が整い、便通がスムーズになることが期待できます。(※5,6)

効果的な納豆キムチの食べ方

毎日夕飯時に食べる

納豆キムチは、一日のうち夕飯時に食べるのがおすすめ。

わたしたちは寝ている間に成長ホルモンを分泌しています。このときに役立つのが、納豆に含まれている「アルギニン」という成分。アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進する作用があるのです。

成長ホルモンは、脂肪を代謝したり、筋肉を強くしたりするはたらきがありまよ。(※7,8)

加熱せず食べる

納豆がもつ栄養素を無駄なく摂取するのなら、加熱せずに食べましょう。

納豆に含まれるナットウキナーゼといわれる酵素は熱に弱く、水分が多い状態だと50度以上で急激に動きが鈍ってしまいます。対して、納豆菌は熱に強い特性をもっていますよ。

しかし、いつも似たような食べ方ばかりで飽きてしまう場合は、適度に調理法を変えて長く実践してくださいね。(※9,10)
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