ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

ひじきに栄養がないって本当?

水で戻したひじきは水分を多く含み、100gあたり11kcalと低カロリーなことから「栄養がない」と考えられることもあります。

たしかに糖質や脂質は少ないですが、ひじきにはミネラルをはじめとする体に良い栄養が含まれていますよ。(※1)

ひじきの栄養と効果効能

栄養

  1. 骨の健康維持に欠かせない「カルシウム」
  2. 便秘対策に役立つ「食物繊維」
  3. 甲状腺ホルモンに関わる「ヨウ素」

骨の健康維持に欠かせない「カルシウム」

戻したひじき100gあたりには、カルシウムが160mg含まれています。カルシウムが多いイメージのある牛乳よりも含有量が多いですよ。

カルシウムは骨の主な成分であり、不足すると骨がもろくなるおそれが。骨の健康を維持するためにしっかり摂りましょう。(※1,2)

便秘対策に役立つ「食物繊維」

戻したひじき100gあたりには、食物繊維が3.7g含まれています。食物繊維は水溶性と不溶性のふたつに分類されますが、ひじきには水溶性食物繊維が豊富。

水溶性食物繊維は水分を抱え込む性質があり、便をやわらかくするのに役立ちます。硬めの便にお悩みの方にぴったりです。(※1,3,4)

甲状腺ホルモンに関わる「ヨウ素」

戻したひじき100gあたりには、ヨウ素が960mg含まれています。ヨウ素は微量ミネラルの一種で、甲状腺ホルモンの主な材料です。甲状腺ホルモンは基礎代謝を促したり、たんぱく質の合成に関わったりしています。

ヨウ素が不足すると、甲状腺の機能低下につながるおそれがあります。(※1,5)

ひじきの栄養は髪にいいのか

ひじきな豊富なヨウ素が深く関わっている甲状腺ホルモン。実は、新陳代謝を高めたり、髪の細胞分裂を活性化するはたらきがあり、髪の健康に役立ちます。

とはいえ、ひじきを摂るだけで髪質がよくなるとは言い切れません。髪の健康のためにひじきばかり食べるのは避けましょう。(※5,6,7)
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